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倉「あの！花！」
『は、はい。』
倉「あ、いや、その。な、何でも無い。ごめん。」
手は離さへんままそう言うと、
『た、忠義さんすいません。又ゆっくりと。今日はちょっと急いでるんで。』
言うて、もう片方の手で俺の手離して小走りに行ってしもた。
倉「あ。せやな。ごめん。」
俺の言葉が聞こえてたかは分からんけど、一応謝って、俺何してんねん！
と思いながらエントランス出てタクシーを探そうと表通りに出ようとした時、
前に花がこけそうになって大奥言いながら逃げて行ったあたりで、
しゃがみ込んで足を押さえてる花を見つけた。
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作者名：和花 | 作成日時：2021年11月5日 0時
