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倉「もし丸が、いや、俺がどうしても金の工面して?て言うたら、マリりんはいくらまでならしてくれる?」
『え?大倉君借金とかあるんですか?そうですよね。芸人さんて大変なお仕事やのに、めっちゃ給料少ないて言わはりますもんね。
いくらまでか。う〜ん。半分位なら。ケチくさくてすいません。』
半分?半分でもすごいがな!
倉「半分?あ、ありがとう。」
思わずお礼言うてしもたし。
『はい。少なくてすいません。それ位なら、毎年寄付してますし、差し入れできます。』
倉「寄付?すごいな。俺、寄付なんてした事無い。どこに?どこに寄付するん?」
ん?俺、何聞いてる?
『あ、動物保護団体とか、赤十字とか。』
倉「はぁ〜。じゃあ返ってこうへんやん。」
すごいな?
『大倉君?大丈夫ですか?寄付なんやから返ってこなくて当たり前です。』
倉「そやな。俺、今ちょっと混乱してて。」
あかん。何やら色々あかんわ。
『あ!もしかして、先ほどの工面というのは私が大倉君にお貸しすると捉えてはります?
私が言うてんのは、差し入れやから寄付と一緒です。返していただく必要は無いですよ?
丸ちゃん?私、ちゃんと大倉君に伝えられてます?不安になってきました。』
丸「大丈夫やで?ただな?現金は差し入れじゃない。」
『それは大丈夫です。小切手ですから。』
いや、そうゆう問題じゃないやろ。
倉「そっか半分か。」
『はい!又いつでも言うてください!』 ニコニコ
倉「あ、うん。ありがとうな?」
あかん。何やよう分からんけど、マリりんの金銭感覚が俺らとだいぶ違うことだけはよく分かった。
しかし丸?やっぱこの際マリりんに。
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作者名:和花 | 作成日時:2023年6月28日 21時