被害者 ページ6
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｢あいつら、Aさんの名前知ってましたね。｣
ヨコが彼らが去っていった場所を見ながら呟く。
｢恐らく、狙いはAさんでしょうね…｣
そう言いながらヤスは眼鏡をくいっと上げ、
パソコン片手に何やら打ち込んでいる。
すると突然、マルが声を上げる。
｢あ！そういえば、リンチに遭ってたのは…？｣
｢ああ、忘れてたわ。｣
マルの反応にヨコは思い出したように
さらに奥の暗いところへ進む。
それについて行くと、そこには２人の男女がいた。
｢あーあ、酷いやられっぷりすね｣
マルの呟いたように被害にあった方の男は、
顔中傷だらけで、意識を朦朧とさせている。
その背中に隠れるようにして、
女がカタカタと震えていた。
｢…げ｣
その２人を見た横で
ヤスが顔を歪める。
｢Aさん…｣
私に近づいてヤスは、耳打ちをする。
｢この人たち、Aさんの学校の
教師です。｣
｢…げ。｣
それの会話が聞こえたのか、
ヨコは私に尋ねる。
｢放置しますか？｣
｢…いや、いい。
とりあえず持ち帰るぞ。｣
｢ういっす。｣
渋々そう判断すると、
返事をしたマルが男を片手で持ち上げ肩にかけ、
ヨコが女を横抱えにして抱き上げる。
そして私たちは、次の目的地に向かった。
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有希。(プロフ) - ピエロさん» ありがとうございます！初コメント頂いて感激です。頑張ります！ (2017年1月1日 16時) (
レス) id: 26851cf6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ - 今日はじめてみました。更新待ってます (2016年12月31日 17時) (レス) id: cb976b3c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希。 | 作成日時：2016年12月19日 19時
