片づけ ページ5
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駆け足で現場に駆けつけると、
目の前で人が殴られて倒れる。
その向こうからこちらを見た目は
暗くて、でも真っ直ぐと私を見据える。
「ほぼ、片づきました。」
その目は乱れた髪をそのままに報告をする。
「さすがだな、ヨコ。」
その言葉に軽く頭を下げた彼は、
ゆっくりと私のそばに近づいてきた。
その時、ゆらりと彼の背後で人影が動く。
その人影は棒のようなものを振りかぶり…
キーンッ
カランカランカラン…
ヨコの頭を狙ったその棒は、
瞬時に伸びてきた別の棒によって投げ飛ばされた。
棒を振りかざした男の目の前には、
鉄の棒を持ってそいつを睨むマル。
「くっそ……!」
敵は悔しそうに私たちから離れ、
その目はなお私たちを睨みつける。
「私らの遊び場を荒らすのはいけ好かないな。」
「俺を殴ろうとするのも、な?」
「姉貴たちには指1本触れさせねーっす」
「……法に触れない程度の武器も持ってます。」
私、ヨコ、マル、ヤスの順番で言葉をかけると
男は下唇を噛みながら立ち上がった。
「覚えておけよ、AA…」
そう言うと、気を失っている仲間をたたき起こしながら
そろそろと男たちはその場から離れていって
その場は落ち着いた。
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有希。(プロフ) - ピエロさん» ありがとうございます!初コメント頂いて感激です。頑張ります! (2017年1月1日 16時) (レス) id: 26851cf6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ - 今日はじめてみました。更新待ってます (2016年12月31日 17時) (レス) id: cb976b3c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有希。 | 作成日時:2016年12月19日 19時