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お願いだから ページ25

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「はい、お前の仕事。」



ひと段落ついてみんなが帰った頃、
畳間で寝ていた大倉がうなり出した。

初めてあった時と同じ寝室で、
同じ状況で
同じように発熱した大倉。

そして、それを見つけた村上さんは
その時と同じように
水を張った水面器とタオルを私に渡す。



「……了解です。」



で、同様に私が看病するハメになった。



静かに寝室の戸を開けると、
やっぱりキツイのか汗をかいてうなされている。

そんな大倉の枕元に座り、
水を絞ったタオルで軽く汗を拭く。

そしてそのタオルをまた水につけて絞り、
それを綺麗にたたむと
彼のおでこに乗せる。



月明かりだけが差し込む暗い部屋で
大倉の顔の傷をなぞる。

その傷にはさっき村上さんが手当してくれたのか
絆創膏が貼られている。




「…ばかやろう。」



私がそう呟くと、
聞こえたのか寝言なのかわからない調子で
大倉はむにゃむにゃと返事をする。



「…ばかじゃ……にゃい、、」



あまりにも間抜けな返事に、
思わず吹き出す。



「馬鹿じゃねえか。」



ひとり呟きながら、
最初の時と全く同じように彼の胸をさする。


「おい、馬鹿。」

「んんっ…んー」


相変わらずむにゃむにゃと返事をする大倉に
私は話しかけ続ける。



「仕方ないから、てめえの望み通りちゃんと行くわ。
その代わり、
頼むから、もう二度と……」




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設定タグ:関ジャニ∞ , 大倉忠義 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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有希。(プロフ) - ピエロさん» ありがとうございます!初コメント頂いて感激です。頑張ります! (2017年1月1日 16時) (レス) id: 26851cf6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ - 今日はじめてみました。更新待ってます (2016年12月31日 17時) (レス) id: cb976b3c25 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:有希。 | 作成日時:2016年12月19日 19時

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