直感 ページ19
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電話を切って、ベッドから降りる。
荷物は持ってきてなかったから、
すばるさんを起さないように
そっと部屋の出口に向かう。
ガチャっとドアに手をかけたところで、
背後から違う手が伸びてきて
ドアノブをつかむ私の手が掴まれる。
｢どこいくん？｣
｢っ、、ちょ｣
わざわざ距離感のおかしいすばるさんは
薄い唇を私の耳に当てて
低く囁く。
｢担任が、まだ来てないらしくて｣
｢だから？｣
｢……探しに行きます。｣
｢はぁ。｣
ため息をついたすばるさんは、
すっと私から離れたかと思えば
荷物を持って戻ってくる。
｢心当たりは｣
｢え？｣
｢あいつがどこで捕まるかとか
予想つくか？｣
｢いや…｣
その時、ポケットのケータイが振動する。
｢どうした。｣
『場所が割れました。
この間拾った所に近いです。
でも、そこから15分以上動いてないので
落とした可能性も……』
｢わかった。｣
私はヤスからの電話を切ると、
すばるさんに場所を伝える。
そして、すぐホテルから出て
ふたり車に乗り込む。
言われた場所に辿り着くと、
案の定そこには大倉のものらしき携帯。
それを拾い上げて周りを見渡すと、
すばるさんと同じ方向で
足が止まる。
｢……ここっすね。｣
｢せやな。｣
視線の先には
この間大倉たちがリンチに遭っていた路地裏。
その奥には使われていない倉庫がある。
昔から喧嘩慣れをしているすばるさんと、
現在喧嘩を吹っ掛けられてばかりの私には、
直感的に予想のつく場所だった。
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有希。(プロフ) - ピエロさん» ありがとうございます！初コメント頂いて感激です。頑張ります！ (2017年1月1日 16時) (
レス) id: 26851cf6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ - 今日はじめてみました。更新待ってます (2016年12月31日 17時) (レス) id: cb976b3c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希。 | 作成日時：2016年12月19日 19時
