午後五時半 ページ14
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そしてその次の日から、
本当に大倉は毎日私の元へ来た。
土日以外の午後五時半。
｢こんにちは〜！大倉でーす！｣
｢…ﾁｯ｣
いつも通り車をいじっていると、
表の方から大きな声が聞こえてくる。
きっと今頃、村上さんが対応して
しばらくすると…
｢A、来たで。｣
村上さんが呼びに来る。
私はシカトを切って作業を続ける。
｢こーら、隠れんと、対応せえ。
お前の客やぞ。｣
｢…風邪で寝込んでる事にしてください。｣
｢自分で言え！はよ！｣
｢･･････｣
私は、ため息をついて車の中から出ると、
顔にすすをつけたまま表に向かった。
どうせ、村上さんの大声が
表まで聞こえた時点で
私の存在には気づかれている。
表に出ると、カウンターでお茶を啜っていた
大倉が笑顔で手を振ってくる。
｢…私風邪で寝込んでいるから、
今日は帰れ。｣
｢え、すすだらけやん。｣
｢…帰れ。｣
｢や、アカンよ！明日学校来てくれる
約束してくれへんと。｣
ヘラヘラしてる癖になかなか折れない大倉が
すごく面倒くさい。
｢来ない。帰れ。｣
｢…そか。｣
私が冷たく返すと、シュンとした声で呟く。
それを無視して、元いた場所に戻るべく
私は大倉に背を向けた。
｢ほな、また明日な！｣
歩き出した私の背中に降りかかったのは、
懲りない大倉の声だった。
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有希。(プロフ) - ピエロさん» ありがとうございます！初コメント頂いて感激です。頑張ります！ (2017年1月1日 16時) (
レス) id: 26851cf6e5 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ - 今日はじめてみました。更新待ってます (2016年12月31日 17時) (レス) id: cb976b3c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希。 | 作成日時：2016年12月19日 19時
