家族。【 KJ8 】 (ページ19)

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家族とは。18 ページ19

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隆「学校どうだった？楽しかった？」

「まだ1日目だからわかんないよ、隆兄。」

学校が終わって家に帰り部屋に入ると隆兄が待ってた。

私のことが心配でずっと待ってたらしい。

隆「そっかぁ…明日また聞くなっ！」

そう言って隆兄は自分の部屋に戻っていった。

…多分、私が”学校楽しかったよ”って言うまで続けるつもりだよね…

明日はもう少しだけ頑張ってみようかな…

忠「 Aちゃん、ちょっときて！」

「 …どうしたんですか？」

隆兄と入れ替わりで忠義さんが部屋に入ってきた。

すごい勢いで私を呼んでる。

忠「俺の部屋にきて！案内するから！」

「っえ？…ちょ、ちょっと待って、」

ぐいぐい腕を引っ張られながら忠義さんの部屋まで歩く。

腕は痛くないけど、歩くスピードが速すぎて足がついていかない。

忠「あっ…ごめん、歩くん速かったよな…でも、これ見てほしくて…」

「 ……綺麗…星がたくさん… 」

忠義さんが指差したのは私たちの真上。

上を見ると小さな窓。

そこから見えたのはキラキラ光るたくさんの星。

忠「この家な、俺の部屋だけ上に窓ついてんねん。本当は横についてるはずなんやけど、設計ミスって横に窓つけても開けられへんから上につけたって裕兄からきいた。」

「 …これ、なんで私に見せようと思ったんですか…？」

忠「んーと、…色々話す前に、座らへん？ずっと立ってるん辛いし、お菓子いっぱい買ってきたからそれ食べながら話そ！」

「……はい。」