地獄先生と霊感少女 第４話

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異様に妖気の強い部屋のふすまを開け放つ。


そこには、いずなさんをかばい倒れ込む鵺野先生が。




「先生！」




先生の背中には大きな爪の跡。




い「ちょっとどいてよ！私が倒すんだから！」


「は？何よその言い方！」


い「私はこいつに助けなんか頼んでない！」


和尚「いいかげんにしろよ！」



パシン――




和尚の言葉と共に、乾いた音が部屋に響く。




鵺「A…！」




気づいたら、手が出ていた。




「ふざけないで！先生がどんな思いでここに来たか分かる？くだ狐の１匹や２匹も召喚できないで、あなた何様のつもりよ！」




叩かれた右頬を赤くしたいずなさんが私を睨む。




鵺「A、言い過ぎだ。」


「でも――」


鵺「でもじゃない！」




先生に引き剥がされる。




和「あーもう！先生、その鬼の手で早くやっつけちゃって！」


い「私がやる！私は未熟者なんかじゃない！いでよ、くだ狐！…いでよ！いでよ！」




何度やっても出てこない。


やっぱり無理なんだって…



ギュ――




私の肩をつかむ先生の手に力が入った。



先生…？



見上げると、先生はどこか悲しそうな顔をしていた。



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