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その日の放課後、教室を出たところで、玉藻先生に呼び止められた。
ほとんどの生徒は部活に行ったりもう帰ってしまったりしていて、人通りの少ない廊下を、2人並んで歩く。
「それで、話ってなんですか?」
玉「いえ、話があるのは貴女の方です。」
「は?」
玉「貴女は昨日から、何やら元気がないように見える。鵺野先生と何かあったのですか?」
「べ、別に何も…」
玉「お忘れですか?私が、妖狐・玉藻であるということを。」
玉藻先生の目が、真っ直ぐに私を捉える。
そうだった、この人に隠し事は通用しない。
「…私、鵺野先生の力になりたいんです。誰かの力になりたいって思ったの、初めてなんです。」
玉「力、ですか。」
「でも実際、私には何もできない。律子先生みたいに相談にも乗れないし、先生の代わりにクラスメートを説得することもできない。
私には、鵺野先生の力になんて、なれないんです…」
すると玉藻先生は、深いため息をついた。
玉「…やはり、人間というものは分からない。理解に苦しむ。」
「どういう意味ですか…?」
玉「九嬢さん、貴女はまだ気づいていない。貴女にしかできない、彼への力のなり方を。」
私にしかできない、力のなり方…?
玉藻先生の視線の先には、水晶を持った鵺野先生が。
玉「いや、気づいていないことはないか。忘れているだけなのでしょう。早く、思い出しなさい。」
そう言って、鵺野先生の方へ歩いていく。
玉「鵺野先生。」
鵺「玉ちゃん…と、A?」
名前を呼ばれ、私も近くへ行く。
鵺「なんで玉ちゃんとAが一緒に?」
玉「おや、一緒にいてはいけませんか?いち教師がいち生徒と交流を図っていただけですよ?ねえ、九嬢さん?」
「え?あ、まあ…はい。」
たしかに間違いではない、と思う。
鵺「ほんとか?A、何かされてないか?」
「何かって…何を?」
鵺「あ、いや、何もないならいいんだ、うん…」
その様子を見て、玉藻先生はクスクスと笑った。
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悠梨(プロフ) - ∞山田∞さん» コメントありがとうございます!まだクラスのみんなに心を開けていない主人公ちゃんですが、作者自身も、彼女に本当の友達ができる日が来ればいいなと思いながら書いております。恋愛系は…どうでしょう?(笑)ご期待にそえるよう、更新頑張ります! (2015年4月26日 20時) (レス) id: aa49344936 (このIDを非表示/違反報告)
∞山田∞ - 悠梨さん» 面白いです♪クラスのメンバーと主人公ちゃんがしっかりと仲良くなる日がみたいです!!!!!!!!恋愛系これからもありますか?いろいろ長く済みません。更新頑張って下さい♪ (2015年4月26日 12時) (レス) id: 4d3c364740 (このIDを非表示/違反報告)
悠梨(プロフ) - ∞美里∞さん» ありがとうございます!更新頑張りますね! (2015年4月19日 23時) (レス) id: aa49344936 (このIDを非表示/違反報告)
∞美里∞ - 面白いので更新頑張ってください! (2015年4月19日 14時) (レス) id: 6a1aab89c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠梨 | 作成日時:2015年4月19日 13時