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教頭「続きまして、新任の先生を2人紹介します。」
2学年2学期の始業式。
生徒にとってはとてつもなく暇な時間が流れる。
すでに式が始まってからそれなりの時間が経っている。
校長先生なんて、15分間も話し続けた。
さすがに飽きてきたのは、きっと私だけじゃないと思う。
教「まず、国語を担当します、鵺野先生です。」
鵺「はい!」
もう…さっさと終わってくれないかな…
そんな不満は、彼がマイクの前に立った瞬間に打ち消された。
「!」
…なに、この感じ。
強い、だけど、怖くない。
そんな気を感じさせるこの人。
鵺「皆さん、おはようございます。私が学校に来たのは…」
広「鵺野だって、変な名前。」
鵺野…
美「顔も変!」
その一言で笑いが起きる。
顔、変かなあ…
克「つうか、なにあの手袋!」
戸惑った顔でマイクを握りしめている彼の、その黒い手袋に目をやる。
すると、さっきから感じていたものがより一層強く感じられる気がした。
なんだ、これ…
鵺「えーっと…私が学校に来たのは、えー、皆さんと…あ、違う。皆さんの…あれ?」
気を取り直して話し出したと思ったら言葉につまったみたいで、また周りが笑い出す。
鵺「みのさん…みのさんじゃない。」
克「おーい!しっかりしてくれー!」
克也くんが声を張り上げることで、さらに笑いは大きくなる。
鵺「…あの、私がこの学校に来たのは、皆さんと――」
キーン……
鵺「えっと…私がこの学校に来たのは――」
キーン……
繰り返すハウリングに、全校中大笑い。
結局彼は諦めたみたいで、「よろしくお願いします」と一言述べて戻っていった。
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サヤノ - 初めまして、悠梨さん、地獄先生ぬーべーの夢小説を熱心に読んでいます…サヤノと申します、以前はアニメのぬーべーも知っていますが実を言うと子供の頃に見た事があります、ヒロインちゃんが霊力少女ですね、以後よろしくお願いします! (2017年7月5日 11時) (レス) id: bd4916d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠梨 | 作成日時:2015年4月2日 3時