キミを愛し、守り続ける１ ページ23
智side
＿＿＿＿助けてください！
智「…っ！」
聞こえた…
視えた…
また誰かが助けを呼んでる…
智「今度は…犬と猫の獣人か…」
珍しいコンビだな…
…朝から沈んじまったな
智「…よし！」
気持ちを切り替えて部屋を出る
リビングに行くといい匂いが…
和「…あ、おじさん おはようございます」
翔「智くん、おはようー」
智「んー」
もう２人共起きてた
翔くんは新聞読んでて
和は朝ごはん作ってくれてる
俺たちは、３人で暮らしている
智「…また視えたよ。助けてって」
翔「ほんとに妖怪たち、暴れ放題だな」
和「お札もすぐに効果が切れちゃいますしね」
陰陽師である俺と翔くん
結界師である和
この街で妖怪の被害を
少しでも減らす・解決を目指す
いわば、『解決屋』
さっきの予知みたいなのは
師匠から受け継いだ “夢見のチカラ”
簡単に言えば “予知夢”
今回は、相手側からの強い “助けて” の
気持ちに反応してんだと思う
背景から時間は夕方くらい
場所はおそらく、深緑公園の辺りか…？
智「おそらく深緑公園付近で、時間は夕方くらいだ」
翔「今回は結構鮮明に視えたんだね」
和「助けないと、ですね…」
ふたりに “視た” ことを伝え
作戦準備に入ってもらう
時間的には余裕がある
犠牲となる獣人を減らすために
今回もミスは許されない
…それが師匠の教えだから
師匠は獣人が大好きだった
数多の獣人を幾度となく助けた
俺たちにとって
誇りというべき師匠だ
その師匠の教えは
きちんと守らないとね！
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作者名：雅宗 潤美 | 作成日時：2017年10月4日 19時
