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ひゅ、と息を呑む。死んだ魚のような目をしている彼の奥底に、なにか光るものが見えたような気がした。鋭い眼差しが、私を射貫いてしまいそうだった。
「...ッ」
「あいつを傷つけて、おネーさんの気持ちは晴れたのかな？」
銀さんは上半身だけを起き上がらせてかったるそうにそう言った後、無造作に髪を掻きむしった。
私はというと、掴まれた手はそのままに、諭されている子供のように視線を下に落としていた。
「...私は、アイツがこの世から消えてくれたら。きっと...気は晴れる」
確証のない言葉を、そっと呟く。
この刀で、私の顔で、アイツの外も中もボロボロに傷つけて一生苦しんで死んでしまえばいい。
なんど願ったか。なんど思ったか。
復讐だけを胸に、私は生きてきた。
「あいつを殺せば...まァ、悲しむ人間の一人や二人ぐらいいるさ」
それでもいいの、お前は。
私の応答を促すかのように問われ、私は静かに唇を噛んだ。
＿＿＿土方十四郎を殺すことによって、アイツの仕事仲間は悲しむかもしれない。
近藤さんだって、たぶん土方のことを大切に思っている。
「＿＿＿でもっ、アイツを殺さないと…。わ、私はっ」
「アイツがお前に何をしたのか知りはしねェけどさ。お前はアイツの一面しかしらないわけだろ？」
「…え」
「お前がアイツに復讐するにはさ、もっとアイツを知る必要があると思うんだ」
彼の言っていることがイマイチ理解できなかった。
ふ、と軽く笑った銀さんは更に言葉を続ける。
「土方十四郎を熟知して、それでもアイツを憎いと思うなら、アイツに復讐なんなりしろよ」
「そんな必要は...ないように思います」
「...おめェだって、むやみやたらに人を悲しませたくはねェだろ？アイツを知れ」
銀さんはそれだけ言うと、掛布団をもって万事屋の奥へと引っ込んでしまった。
１人取り残された私は、銀さんの背中に向かって一礼する。
そして万事屋を出ようと扉に手を掛けると、パサリと背後から布団が掛けられた。
「もうおせェし、泊ってけば？…いや、さすがにマズイ？PTAから苦情来るかな...？いや、人助けだしね。ウン。大丈夫大丈夫。おネーさん何歳？神楽だけでもギリあぶねェっつーのに...」
「えっ、いや。そこまでお世話になるつもりは...」
「いいんだよ。ほら、はやく上がれ」
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?京華月 桜?(プロフ) - 真選組の字が違いますよ。「新選組」は現実で、銀魂は「真選組」です。 (2018年3月16日 12時) (
レス) id: 8b9ff51846 (このIDを非表示/違反報告)
A .(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2018年2月28日 22時) (レス) id: 7566c011e8 (このIDを非表示/違反報告)
恋姫-ここな-(プロフ) - とっても面白かったです!!その文才で私の小説を読んでいただきたい(( (2018年2月18日 20時) (レス) id: 1bf0eee3cc (このIDを非表示/違反報告)
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