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No.side
『...』
ぼーっと海を見つめる少女が居た。
自分の部屋から見えるそれは、まるでその少女の瞳のように蒼く、夜空のように広かった。
彼女がまるで壊れ物を扱うように、大切に小さな両の手で抱える本の表紙には
《海賊》と書いてある。
彼女は、海賊に大きな憧れを抱いていた。
小さな街に閉じ込められるよりも
この永遠に続いていそうな海の果てを、彼女は見に行きたかったのだ。
小さい子供が好きなお伽噺を、
造りモノとされてきたソレを、
彼女はその小さな心で信じてきたのである。
「A、ご飯よ。」
綺麗なソプラノの声が聞こえる。彼女の母にあたる人だ。
『...はい。』
彼女は、それは裕福な生活を送ってきた。
彼女が住む家がとある資本家の家で金持ちなのが理由だ。
彼女自身が何かをやらせてもらえることなど、今までに無かった。
彼女の両親は、彼女を愛しすぎていたのだ。
彼女は、ソレに逆らえない。
今日も、窓の中からひたすらに海を見ているだけ。
そんな、つまらなく虚無な毎日だった。
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卯月(プロフ) - 夜琶さん» ありがと〜そう言って貰えて凄い嬉しいｿﾞ!! (2019年5月6日 21時) (
レス) id: f6b998a92e (このIDを非表示/違反報告)
夜琶(プロフ) - 卯月さん» ありがとううずちゃん...。でも僕はうずちゃんみたいな面白くて感動できる小説が書きたかった人生やったよ....ｳﾝ｡← (2019年5月6日 16時) (レス) id: 102bfcda8c (このIDを非表示/違反報告)
卯月(プロフ) - 凄いお洒落な感じの作品ですこい.....こんな作品を私も書きたかった人生だった....はい (2019年5月6日 16時) (レス) id: f6b998a92e (このIDを非表示/違反報告)
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