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奇妙な ページ5
ざわざわと生徒たちの談笑が響く教室の中名前は何人かの女生徒に囲まれて困った顔をしていた。
「ウソ!名前高校から東京なの!?」
『そうなんだよねー。兄の仕事の関係でさ東京行かなきゃなの。』
「寂しくなるねー。」
表向き両親を亡くし兄に育てられていることになっている名前は10年前からここ仙台に戸籍を置いていた。
「虎杖は知ってんのー?」
『けっこー前からね。虎杖のとこのお爺さんには世話になってたし。』
噂をすればなんとやらひょっこりと虎杖が顔を出した。
「名前〜。帰えんぞー。」
『あ、ごめんごめん。待ってー。』
揶揄う2人を軽くたしなめながら手を振りかえす。
『お爺さんは?』
「医者の先生はもうすぐって。」
少し寂しそうな彼に名前は肩にとんと触れてやる。
『悠仁のお爺さんにはさ、アタシも世話になったから、なんか困ったことあったら言ってね。』
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作者名:かむかむ | 作成日時:2021年5月6日 23時