質問 ページ35
「それにしても、君強いでしょ?その年で完全な領域を展開できるなんて、誰に教えてもらったの?」
『・・・基本的な呪力操作はアイツに教えてもらったよ。呪力が暴走したりしないように。』
「あとは?」
『言わない。これ以上はノーよ。どーしても聴きたきゃ拷問でもしてみなさいよね。』
「じゃあ僕は聞かないね。」
相変わらずの態度にため息が出る。この男の狙いがそろそろわからない。
何故、どうして?
「ところで悠仁と知り合いってホント?」
『本当よ。中学まで仙台にいて、こっちに越してきたの。』
「なんで東京に?」
『兄貴が死んで教団の切り盛りしろって信者どもにせがまれたのよ。アタシもアイツが死んだ後面倒見てくれる人もいないし、流れでね。』
2人の間に沈黙が流れる。五条がおもむろに口を開く。
「悠仁は君が優しい子だって言ってたけど、君はどうしてこんなことしてるの?」
『アタシの人生に意味を見出すためよ。これだけ言える。』
その答えに納得できないのか五条は顔を顰める。
「悠仁、彼が宿難の器だと知ってたね。」
『おたくのお爺様方がおっしゃられらたのよ。随分と慌てておられて。』
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作者名:かむかむ | 作成日時:2021年5月6日 23時