はじめまして ページ29
「ギャァァ!!いたいいいい!!」
無限であれこれされてのたうち回る男を横目に五条悟は次の標的に攻撃を開始する。
はずだった。
『ほら!だから言ったでしょ?早く逃げろって、あーあアタシ助けてやんないからねー。』
辛いノリの声が空気をぶち壊す.
「は?」
五条悟はゆっくりと振り返る。黒髪、特徴的な前髪、切長の目、
そして六眼に映る術式情報。
『あ!どもーー!!!カリスマ猿ヘイト教祖だと思った!?残念!可愛い妹教祖でした〜!!』
そこにはセーラー服の無邪気な少女がいた。
「君は、そうか。はじめましてだね。夏油名前ちゃん。」
『ハァ?なんで名前知ってんの?きっしょ!!ストーカーかよ!!』
兄とは違い随分と粗暴な口調だ。
「酷いなぁ。これでも女の子にはモテる方なんだけど。」
『そりゃあね。アンタの年収と家柄見りゃわかるわ。さっきの技紫だっけ?すごいね、アンタ。呪詛師的にはぜってー関わりたくねぇわ。』
2人の睨み合いは続く。
「こっちへおいで。君を保護したいんだ。」
『保護!?アタシは野良猫かっつーの!!死んでもやだね!つか殺せ!』
悲しそうな顔をする目の前の一回り歳下の男にギョッとする。
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作者名:かむかむ | 作成日時:2021年5月6日 23時