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里桜高校での事件 ページ20
『闇より出て闇より黒く。その穢れを禊祓え。』
あたりが闇に包まれる。隣で微笑む夏油傑に舌打ちする。
『アンタさ、ほんといい性格してる。』
「そうさ、君の可愛い顔を見たいだけのお兄さんさ。」
『キッショ。』
降りていく帳を見つめながら溜息を付く。
「真人は?」
『そこらへんで遊ばせてる。アイツの都合の良いようには事は進まないでしょうけどね。』
呪いの王がそんなちょろいわけないでしょ。マァ、アイツの事は予想外だったけど。
そう言って彼女は順平達の方に足を運んだ。
騒ぎどよめく生徒達を横目に体育館の隅で溜息をついた。
『大丈夫よ。アンタのことはちゃんとアタシが責任取るから。順平。』
順平が一人の青年を締め上げる。
酷い絶叫に笑いそうになる。
そうよね。自分のこと嫌いな奴なんて死んで欲しいよね。アタシも同じだ。てかみんなそうでしょ。
例外を除いて。
「何してんだよ!!!!順平!!!!」
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作者名:かむかむ | 作成日時:2021年5月6日 23時