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おそろい ページ19
『・・・ナニコレ。』
泣きじゃくる。順平。呪霊に食いちぎられた彼の母。
“呪霊に食いちぎられた“
あぁ!!貴方!!アナタァ!!!どうして!どうしてぇ!!イヤァァぁぁぁ!!
頭がグルグルする。苦しい。真っ黒に塗りつぶされていく思考の中、順平の一際大きい泣き声に意識を取り戻される。
ゆっくりと彼に近付く。
順平の大きな黒い目がジッと名前を見る。表情の抜け落ちた彼女の様子に戸惑う。
名前は順平を抱きしめる。
『好きにしろよ。好きに。それには意味があるんだから?それは宿難の指、呪霊を呼び寄せる呪具だ。
理不尽でしょ?人生ってそうだよ。アンタの人生にその営みに意味なんてないの。
じゃなきゃこんなことになんないでしょ?
だからアンタが嫌いな奴、アンタを嫌ってる奴も同じ。だからさ、』
順平、アンタはどうしたい?
『アタシはそうしたの。そうやって生きてくことにしたの。だからアンタも、』
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作者名:かむかむ | 作成日時:2021年5月6日 23時