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夏油傑は終わらない ページ15
任務終わりの夕暮れ時、五条は家入の元にやってきた七海と鉢合わせた。
「特級呪霊、それも未確認のがウジのように湧いて出てくるなんて、厄介なことになったね。」
そう言う五条に七海は複雑な顔をする。
「五条さん。この一連の首謀者が分かったかもしれません。」
思いの外早い進展に五条は目を丸くする。
「そうなの？じゃあ意外と早く解決・・・」
「しません。」
言葉を遮る七海に五条は驚く。
「どうして？」
「だってこの事件の首謀者は・・・」
特級相当の呪霊操術の呪詛師なんですから。
「は？」
そんな奴思い浮かぶのは1人しかいない。しかし奴は自身の手で間違いなく葬った筈だ。
「もちろん別人です。性格も振る舞いも喋り方も全くあの人とは正反対。性別も違う。年も違う。でも。」
そっくりでした。嫌になるほどに。
「あれこそまさに夏油傑の呪いそのものだ。」
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作者名：かむかむ | 作成日時：2021年5月6日 23時
