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一週間に一度の礼拝が終わり、鬱は一人で教会の端にある階段の踊り場で一人泣いていた。礼拝をした後は、何時も思い出してしまう。『此処に来る原因』『死』『大人』『血』全てが鬱の頭の中で回っている。
「お母さん……帰りたい……」
声に出して、思いを呟いてもその願いが届くことは無い。どれだけ、神に縋ってもその願いは訊き入れてもらえない。
だから鬱は一人で泣いているのだ。
此処は、孤児が集まる教会。鬱よりも辛い思いをした人は居る筈だ。だから、決して「帰りたい」など、弱音を吐いてはいけないのだ。人前で言ってはいけないのだ。
だから、礼拝が終わると鬱は一人で階段の踊り場にいる。此処はシスターでも入らない場所だ。普通の信者は入らないだろう。
「っ……帰りたい……お母さん……」
母親は娼婦だったが鬱に対し、物凄く優しくしてくれた。お世辞でも「幸せな家庭」とは言えなかったが、自分よりも鬱を優先してくれた。その所為で親が死んだのだ。
涙を拭おうと前を向くと、其処には真っ黒いハンカチが差し出されてた。目の前には、軍曹が居る。
「……なんや、嘲笑いに来たんか」
泣いているところをみられ、必死になって強がる。それを訊いても、軍曹は嫌な顔一つせず、鬱の隣に座る。
「だから、何やって……僕の事、そんなに笑いたいんか」
「……」
何度軍曹に毒づいても、軍曹は嫌がるどころか、隣に座ってずっと見ている。
「……何で、僕の傍にいるん。他の奴でもええやろ」
「……貴方が、悲しそうだったからです……」
軍曹が初めて言葉を発し、鬱の目から滴る涙をそっと拭く。その優しさに触れた途端、鬱の
「……泣きたいときは、泣いてください……」
「なんで、そんなに優しくできるんや……」
鬱はそう呟くと、軍曹の方に寄りかさり、嗚咽を漏らしながら泣きだした。
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霜月白雨@テスト期間の為、低浮上(プロフ) - トレークハイトさん» 初めまして! 有り難うございます!! 元はと言えば自分の欲望と友達の欲望の為に作ったのですが、オアシスになれたならうれしいです! 応援よろしくお願いします!! (2017年11月2日 16時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
トレークハイト(プロフ) - 心のオアシス....素敵な作品をありがとうございます。これからも応援します！ (2017年11月2日 10時) (レス) id: 8459ef3b9d (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - はーちゃんさん» おぉ、復活しましたか!! 美味しいでしょう!! (2017年10月21日 9時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん(プロフ) - (ΦωΦ)ﾌﾌﾌ… ｶﾜｲｲｵｶﾜｲｲｵ ショタ…可愛いおぉ (2017年10月20日 23時) (レス) id: 1efa1c5dea (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 君の友達@我々ファンさん» おぉ! 君はぁぁぁ!!! コメント(pq´v`*)ｧ-�鄭� (更新頑張るおー) (2017年10月18日 20時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：過酸化水素水。 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月18日 16時
