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刺さった包丁を腱から抜くと、有り得ないほどの痛みと血がカイトを襲う。けれど、それに気を取られていては確実に殺人鬼に殺されてしまうだろう。
前を見ると、戸惑いつつも助けに来ようとしているコウダイとタイキ。2人はカイトの足から出る血の量に驚愕している。
「カイトっ、何とかこっちまで来い!」
タイキが叫ぶが、カイトにはもうそんな事心底どうでもよかった。ただ、この2人が助けてくれるだろうと言う期待だけが胸の中で揺れる。
だが、何時まで経ってもコウダイは動かない。まるで固まってしまったかのようにして呆然と立ち尽くしている。
「コウダイ……助けてくれるよな……?」
「……」
「俺、小さいからおぶってくれるよな……?」
「……」
「俺とまた、サッカーしてくれるよな?」
何度話し掛けてもコウダイはだんまりを決め込んでいる。そして、これまで一切目を離さなかったカイトの瞳から目を逸らす。
タイキに至っては、もう泣きだす寸前だった。
「なぁ……コウダイ……俺、死にたくないよ」
もう足は痛くなく、熱い。焼けてしまうのかと思えるほどだ。コウダイに視線を送っても何も帰ってこない。
途端に身体に痛みが走る。酸素が上手く取り入れれない。きっと背中でも刺されたんだろう。カイトは叫びながら必死に抵抗する。目からは恐ろしさのあまり、涙がボロボロと流れる。
「うあぁぁぁっ、コウダイっ助けて! 助けてぇ!」
目を瞑り、必死に叫ぶ。直後、上で何かがぶつかる音がした。そして、白い煙が辺りを染め上げていく。
「カイト! 来い!」
コウダイがカイトの身体を引っ張り、白い煙の中から出す。その途端、視界が反転してカイトは意識を失った。
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霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» コメント(´▽｀)ｱﾘｶﾞﾄ! あぁ、直さんとな……このままチャット続くんだったらしらたま掲示板いかへん? (2017年10月19日 19時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - よくよく見ると、ダイキ→タイキになってるぞ。 更新ありがと！今回も良かったっす(´・ω・｀) (2017年10月19日 19時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» 君はあの……! 有り難う!! きみきゃわうぃーね☆ (2017年10月18日 7時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - すごくいい！臨場感が伝わってきたよ。面白い！ (2017年10月17日 23時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠地味に傷ついたw(プロフ) - 桃色レイカンさん» コメントありがとうございます! そう言って貰えると嬉しいです!! CSSですね! はい! 更新頑張ります!! コメントありがとうございました!! (2017年10月7日 14時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月白雨 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月6日 19時
