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#8(嘔吐ネタ注意) ページ9

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タツトの名前をカイトに変えました。
特に意味はありませんがw
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「そろそろ行くぞ」


 コウダイがカイトの肩を叩き、家庭科室をでる。――コウダイは、普段と違い何か違和感があった。
 ――普段のコウダイは男子からも女子からも人気があり、一部の男子が休み時間にコウダイに抱き着きに来るほどだ。皆からの信望も厚く、後期学級委員候補でもある。
 この状況だから仕方ないかもしれないが、コウダイは変わってしまった。


「カイト、何考えてるんだ」
「俺? 何も考えてないよ」


 コウダイに自分の考えを必死に陰に隠す。それに気づかないのか、コウダイはタイキの所に行き、これからについて話す。確かにこんな状況では変わってしまうかもしれない――いや、カイト自身がコウダイの事すらも恐ろしく考えてしまうのかもしれない。


 別に、カイトが人を信用できないのは可笑しい事ではない。これまでカイトは女子同士のいじめも見てきたし、人は裏切るものだと思っている。それは変わりのない事実だ。
 けれど、人が殺されるのは初めて見た。タカミに恨みがあったのかもしれないが、あんなに小さい少年があそこまでの惨殺をするとは思っていなかった。


 思い出すとまた吐き気が込み上がる。カイトは口を手で押さえ、吐き気が引くのを待った。少し下を見て吐き気を抑えていると不意にコウダイが叫んだ。


「――カイトっ、後ろ!」

 後ろを振り向くと、其処にはどこで手に入れたのか包丁を掴んで此方に向かって居る殺人鬼が居る。
 その殺人鬼は、先程学級委員のシュンを殺した殺人鬼だった。殺人鬼はカイトをみつめ、にっこりと笑う。
 その笑顔を見た途端、抑えていた吐き気が爆発し、廊下に全て吐く。



(耐えろ、耐えろ、耐えろ――)



 必死に吐き気を我慢しても、何も変わらず口からは流れ出ていく。――殺人鬼はそこまで迫っているのに……。
 殺人鬼との距離、あと少しと言うところで吐き気がやっと収まる。カイトは腐ってもサッカー部だ。体力は十二分にある。殺人鬼に踵を返し、走り出す。


「カイトっ、こっちまで来い!」


 コウダイに差し出された手に向かい走り出すも激しい痛みと共にカイトは膝から崩れ落ちた。痛みの元凶ともいえる足の腱を見る。其処には先程まで殺人鬼が持っていたはずの包丁が足の腱に突き刺さっている。


 

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設定タグ:霜月白雨 , 鬼ごっこ , ホラー   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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霜月白雨@我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» コメント(´▽`)アリガト! あぁ、直さんとな……このままチャット続くんだったらしらたま掲示板いかへん? (2017年10月19日 19時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - よくよく見ると、ダイキ→タイキになってるぞ。 更新ありがと!今回も良かったっす(´・ω・`) (2017年10月19日 19時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨@我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» 君はあの……! 有り難う!! きみきゃわうぃーね☆ (2017年10月18日 7時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - すごくいい!臨場感が伝わってきたよ。面白い! (2017年10月17日 23時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨@地味に傷ついたw(プロフ) - 桃色レイカンさん» コメントありがとうございます! そう言って貰えると嬉しいです!! CSSですね! はい! 更新頑張ります!! コメントありがとうございました!! (2017年10月7日 14時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜月白雨 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年10月6日 19時

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