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「カイト……?」
タイキがカイトに近付いて声を掛けるが、彼は眠ったように動かない。――カイトの顔は、苦しみで歪んでいた。
殺人鬼は急に視界が煙で真っ白になったからか、不思議そうに手を伸ばしている。
この姿が普通の小さい子だったらどんなに可愛いだろうか……。頬と白い服を汚している血が恐ろしさを引き立てている。
「タイキっ、来い!」
腕をコウダイに半ば無理矢理引っ張られ、カイトの方を見る。彼の背中と脚の傷口からは異様なほどの血が出ており、医学に精通していないタイキでももう助からないのは目に見えていた。
けれど、身体は大親友であるカイトを助けようと必死でコウダイに引っ張られている手を離してもらおうと必死にもがく。
だが、クラス一力のあるコウダイに勝てるはずもなく引きずられていく。
タイキが解放されたのは、図書室に連れてこられた後だった。
「コウダイ……カイトは……」
「……生きてると、思うか」
コウダイの力ない返事にゆっくりと首を横に振る。その考えは、コウダイも同じようで大きく溜息を吐いた後、音を大きく立て、椅子に座る。
そのコウダイの顔は寂しそうだった。
「……タイキ、俺さ、カイトが脚切られた時点で逃げようとしてた……けど、身体が動かねぇんだよ……あんな姿見たら、動けねぇ……」
「……俺だってそうだよ……コウダイだけが悪い訳じゃない」
「けど……もっと早く行動してたら、彼奴は助かったんだぞ……」
何時もだったら、抱き着いたりして慰めるが、今はとてもそんな気分になれない。タイキは目尻から流れ出た涙をバレないようにそっとYシャツの裾で拭き、コウダイの瞳をじっと見つめる。
コウダイの瞳は哀しみと後悔の海に溺れていた。
「……これから、俺らどうなるの……」
「俺に訊かないでくれ……俺にだって分からない……」
コウダイは悲しそうに答えると、窓の外をじっと見た。
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霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» コメント(´▽｀)ｱﾘｶﾞﾄ! あぁ、直さんとな……このままチャット続くんだったらしらたま掲示板いかへん? (2017年10月19日 19時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - よくよく見ると、ダイキ→タイキになってるぞ。 更新ありがと！今回も良かったっす(´・ω・｀) (2017年10月19日 19時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» 君はあの……! 有り難う!! きみきゃわうぃーね☆ (2017年10月18日 7時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - すごくいい！臨場感が伝わってきたよ。面白い！ (2017年10月17日 23時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠地味に傷ついたw(プロフ) - 桃色レイカンさん» コメントありがとうございます! そう言って貰えると嬉しいです!! CSSですね! はい! 更新頑張ります!! コメントありがとうございました!! (2017年10月7日 14時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月白雨 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月6日 19時
