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「カリナ……」
階段を急ぎ、下っているモモはポツリと呟いた。自分がカリナを見殺しにしてしまった事。殺人鬼がカリナの後ろに立っていた事。先程聞こえた「ぐちゃり」と言う大きな音。状況を理解するには充分すぎる。
「モモさん、カリナさんの事……」
ハルヒが走っているモモに向かい、話し掛ける。ハルヒも、もう死んでいることが分かっているようだ。
「……カリナさん、大丈夫かな……」
ハルヒは表情1つ変えず、前を見て走る。それをモモはカッコいいと感じた。
少し時間がたつと、昇降口が見えてきた。1年Ｃ組は3階にある為其処まで遠くないが、モモは美術部――非運動部だ。少し走るだけで息切れをしてしまう。
肩で息をし、少し呼吸を整えていると、シュンを率いる男子たちが何やら話し合っていた。
「ねぇ、早くドアを開けてよ！」
アイナがヒステリックに叫ぶ。それを聞いて男子も憤怒の表情をし、叫びだした。
「仕方ねぇだろ!? ドアがあかねぇんだ!」
「どう言う事……?」
アイが涙目でシュンに訴える。シュンは黙って下を見た。
「……鍵がかかってねぇのに、開かねぇんだ」
「何でよッ、ふざけないでよ! 私はアイツみたいに死にたくない!」
マキもヒステリック気味に叫ぶ。その言葉に、ハルヒが反応した。
「何が『ふざけないで』だ! 殺された人の気持ちを考えろ!」
「いい加減にしろッ、喧嘩してる場合じゃねぇだろ!?」
どんどんとクラスが崩壊していく。それを、モモは眺めてるしかなかった。人間的には可笑しくない。人間は人の所為にしたりすることで安心感を求める。――だが、此処はどう考えても異常な光景でしかなかった。
「おい、この際ドアを割ろうぜ」
コウダイが応接室から椅子を持ち出してきた。この状況で応接室に行くのはすごい度胸だと思う。何処で殺人鬼に出くわすか分からないのだから……。
「力だったら俺に任せてよ」
シュンタロウが挙手をし、コウダイから椅子を受け取る。そして、皆がドアから離れたのを確認し、思いっきりドアに向かって打ち付けた。
――だが、ドアは開かない。
「嘘だろ……」
ドアの強度は椅子を投げたら普通に割れる。昔、この学校が建てられた時にも誰かが椅子を投げつけ、壊したという噂がある。それに、小学校の時に、一輪車に乗った子が激突しただけで割れたドアと同じタイプなのだ。割れない筈が無い。
「ま、窓は……?」
「窓もダメだった。俺が一回試してきた」
「じゃあ、何処から逃げんのよ!」
「俺に訊かれたって困るよ!」
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霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» コメント(´▽｀)ｱﾘｶﾞﾄ! あぁ、直さんとな……このままチャット続くんだったらしらたま掲示板いかへん? (2017年10月19日 19時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - よくよく見ると、ダイキ→タイキになってるぞ。 更新ありがと！今回も良かったっす(´・ω・｀) (2017年10月19日 19時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» 君はあの……! 有り難う!! きみきゃわうぃーね☆ (2017年10月18日 7時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - すごくいい！臨場感が伝わってきたよ。面白い！ (2017年10月17日 23時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠地味に傷ついたw(プロフ) - 桃色レイカンさん» コメントありがとうございます! そう言って貰えると嬉しいです!! CSSですね! はい! 更新頑張ります!! コメントありがとうございました!! (2017年10月7日 14時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月白雨 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年10月6日 19時
