プチプチストーリーズ〜イブまで待てない！〜

#39　カフェごはんvol.5　ユノ ページ42

…あのさ

亜矢子さんかお前かがお店を継ぐって言うのは…

それって

経営権だけの問題じゃないってこと？…


「うん」


…あの…

もしかしたら

何て言うんだっけ

日本の料理人って…


板前さん…？とか…


「…寿司職人とか言うね」


…寿司って握るっていうんだよな確か

そういうのって

女性もいないわけじゃないけど

少ないんだよな…


「…いるにはいるんだよ

でも

うちのお父さんが求めてるのは

私達に職人になれっていうんじゃなくて

私かお姉ちゃんかがそういう職人さんと結婚して

店を守って欲しいってこと

うちのお母さんも一人娘だったから

お父さんを婿養子にもらって

お店を継いだわけ」


…あ!?

と言うことは

俺とチャンミンじゃダメってこと!?


「…そういうことだね

お父さんからしてみれば

結婚相手としてはあり得ないよね…」


…どうしよう

俺ぶきっちょだし

寿司職人には向いてないかも…！


「…東方神起やめて

寿司職人になるの？」


…何年ぐらい修業すればなれるの？


「…いや

チャンミンならともかく

でっかいのには無理でしょ

だって背中のホックも外せないんだから…」


…あああ

やっぱり!?

どうしよう

お前と結婚できないよ…！


「…もういい」


…何で!?

よくないよ

俺

お前しか考えられないのに…


「…そう言ってくれただけでうれしい」


…諦めるの!?

俺はいやだからね…！


「…なにいってんのよ

諦めるわけないでしょ」


…じゃあチャンミンを生け贄に…？


「…してもいいんならいいけど…」


そう言って

Aは

ぎゅっと俺に抱きついた


「…ありがと

ほんとにそう言ってくれただけで十分だから

…東方神起投げうってまでって

そこまで言ってくれるなんて…」


ちっちゃいAを

膝の上に抱き上げた

またぎゅっとしがみつくAに

何度も口づける


…俺

重いか？…

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