プチプチストーリーズ〜イブまで待てない！〜

#24　ユノパパのXmasナイトvol.13 ページ25

…ユノくんは

じっと私を抱きしめた


『ごめん』でも『悪かった』でもなくて

ただ『愛してる』って…


時々重ねるキスも

髪を撫でる手も

たくさんの愛に満ちていて

いつもよりも強くユノくんの気持ちが伝わる…


「…意地張ってごめん

思い詰めてたんだよね…？


チャンミンに胸倉掴まれて

『…Aちゃんを泣かせるな』

って怒られたよ


…僕は別れるつもりなんてなかったけど

Aちゃんが気分悪くしてると思って

ちょっと離れてた方がいいかなくらいで…

ほらダンナづわりの時みたいにさ」

…ちょっとあれトラウマになってるからって苦笑いした


｢…プレゼントも全部ひとりでやってくれたんだね

うちの両親達も事務所のスタッフもすごく喜んでた

チョーさんが言ってたよ

Aちゃんは本当にしっかり者でお前にはぴったりの奥さんだから

絶対離しちゃダメだって…


…僕は離す気ないからね

離れないでね？」


また強く私を抱きしめて

ユノくんは言った


「…怖かった


もう帰って来なくていいって

君に言われたらどうしようと思ってた


…でも

僕の家は

君とミナたんがいる

ここしかないんだからって…」


…あ

ユノくん…


「電話も出来ないくらいどきどきしながら帰って来たんだよ…？

…だから愛してるって言ってよ

ね？」


…ユノくん

ごめんなさい…


「…違うよ

『ごめん』じゃなくて

僕の聞きたいのは

『愛してる』だよ…？」


…ユノくん愛してる…


あとは何も言えなくて

ただユノくんにしがみついた

久しぶりのユノくんの胸は

いつものコロンの匂いがして

ダンナづわりの時とは違って

ここが私の居場所なんだなって思った

そしてもうひとつ

…ユノくんて

ダンナづわりのことまだ根に持ってたんだなって…ハハ


「…そうだ忘れてた」

ユノくんは

玄関先に放り出してあったキャリーとリュックを拾い上げると

もう片方の手で私の手をひいてリビングへ入った

そして

私をソファーに座らせると

巨大ツリーの電飾のスイッチを入れた


飾り付けは多少外してしまったけど

リビングの他の灯りを全て消すと

ツリーのイルミネーションは

きらきらと輝いて

遅ればせながらの我が家のXmasに

華を添えてくれた…


そしてリュックから出てきたのは


…あれ

テディベア…！


「…もう

君が贈ったかなとは思ったけど

僕からも…

…あともうひとつね？」

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ジントニック

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