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莉犬side
『わ、わたしで…いいんですか？』
あそびにきたさとみくんの家で、はじめて聞く声がした。
俺は横に立つ莉猫にぃを見上げた。
莉猫にぃは、俺の兄ちゃん。
年が離れてるけど、仲良いんだ。
こ「Aちゃんだからいいの！！！」
あれ、ころちゃんの声もする。
いたんだ、てかAって誰だろ…？
莉猫にぃも不思議そうにしてるから多分俺らの知り合いじゃないんだろう。
そうっと部屋を覗き込む。
と、さとちゃんが2本の手に引っ張られてるところだった。
さ「どわっ！！！！
……とあぶねぇ、なんだよ」
こ「いやさとみくんがなんが消えようとしてたから」
………へぇ。
あの子か。
？「え、なにさとちゃん消えんの？」
驚かそうとして、急に割って入る。
？「…悩みあるなら俺聞くぞ、さとみ」
流れに乗る感じで莉猫にぃもそう言った。
［ねぇ、あの子さ、…おいしそ〜だよね］
目で莉猫にぃに訴えるとため息をつかれた。
まぁ、俺がこうなると止められないことを察したんだろうな。
さ「莉犬…莉猫にぃ」
まぁ、用があったわけじゃないし…
今は、この子が欲しい。
『……りいぬ…？りねこ？…』
不思議そうに俺らの名前を呼んだ。
……うん、間違いない。
この子、めっちゃいい匂いする。
俺は鼻が人より効くんだけど、扉の前に行く頃には美味しそうな餌がいるって気づいた。
…美味しそ。
俺はにっこり笑ってこう言った。
り「こんにちは〜〜！！おねーさんどーしちゃったのその格好」
猫「おい、莉犬」
り「あぁ、ごめんってば〜」
もう諦めかけてる莉猫にぃの声が一応は止めに来た。
気にはしないさ。
もう俺は”その”気になっちゃってるから、ね。
俺はゆっくりとその子…Aちゃんに歩み寄る。
『…、え？」
お姫様抱っこをした。
目を丸くするAちゃんに構わずころんとさとみに告げた。
り「おねーさんのこと、ちょっと借りるね？」
早く食べちゃいたい。
『………………え？』
り「しゅっぱ〜つ！！」
『え、っっえ！？』
やば、いい匂いすぎるって。
はやく、いえに…。
こ「…おい！！莉犬くんっ！？どこ行くんだよ！！！！」
ころんが焦って立ち上がる音がした。
猫「…おい、莉犬」
もう、諦めてるくせに。
さ「莉犬！！おい！！！おいってば！」
ごめんねぇ。
この子は、俺がもらっちゃうね？
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きゆか(プロフ) - みおんさん» ありがとうございます...！！これからも頑張るのでぜひ読んでいただけたら嬉しいです😊✨ (2022年3月3日 22時) (
レス) id: 14dc8c66e6 (このIDを非表示/違反報告)
みおん - すごく面白いお話で、めっちゃ読んでます！ 更新頑張ってください (2022年3月3日 15時) (レス) @page31 id: 2018403e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きゆか | 作成日時：2021年9月20日 22時
