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不思議の国のアリス3 ページ3

そこは野外に設置された
パーティー会場みたいな場所。


中央に置かれてある
四角いテーブルには
帽子を被った男が腰を掛け
優雅にコーヒーを飲んでいます。


『…何あいつ。超怪しい。』


Aは呟きました。


Aに気づいた男は
ニッコリ笑いながらコーヒーの入った
カップを彼女に差し出しました。


「一緒に飲む?」


『あっ、あんた何者?』


「俺?俺は帽子屋。帽子屋の参輝。」


それを聞いたAはハッとしました。
それはあのウサ人が叫んでいた人物です。

Aは参輝の胸ぐらを掴みました。


『ちょっと帽子屋!ウサギ見なかった?』


「ウサギならそこにいるよ。」


参輝が指差した先には確かにウサギが。
しかし、どう考えても
先ほどのウサギとは似ても似つきません。


『違う。
私が言ってるのは
もっと間抜けそうなウサギ。
こんなまともなウサ人じゃないよ。』


Aは怪訝な表情を浮かべました。


「そんなあからさまに嫌な顔しないでよ。
僕は三月ウサギの准司。
キミが探してるのは
時計ウサギの武政かな?」


准司が苦笑いをしながら答えます。


み「あー。それなら多分お城だよ。」


『お城?』


み「そう。あそこ見えるでしょ?」


参輝が指差したのは
白い壁の大きなお城

ひょこひょこ歩いてきた
三月ウサギがAの隣に立ちました。

よく見るとウサギは優しい顔立ちの
Aの友人によく似ていました。


み「あそこにはこわーい女王がいるから。
近づいちゃダメだよ?」


『…うん。
いや、でもウサギが。
時計ウサギがさ。』


み「いや〜、その好奇心いいね!」


参輝はうんうんと頷きながら
Aの頭をポンポンと撫でます。


そして彼もまた
お城の高い尖塔を仰ぎました。


青い空に真っ直ぐに伸び
この世界を見下ろしています。


み「よし、一緒に行こうか!」


『えっ?』

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はくれい&ゆっくりひな - とても面白いし完全に、ヤバそうでした(*≧∀≦*) (2015年10月8日 19時) (レス) id: 937ff5595a (このIDを非表示/違反報告)
Z(プロフ) - ちびすけ。さん» 赤い字を押しても戸のペーは存在しませんになります(>_<)こっちの不具合かもしれませんが! (2015年2月26日 21時) (レス) id: b35d731f20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびすけ。(プロフ) - Zさん» 遅くなってすみません(>_<)小説が見れないとは表示されないって事ですか? (2015年2月25日 22時) (レス) id: 68128786f6 (このIDを非表示/違反報告)
Z(プロフ) - 違うサイトのほうに行ってみたのですが小説が見れません(。í _ ì。) (2015年2月21日 23時) (レス) id: b35d731f20 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ@(プロフ) - リク失礼します! 九条さんで甘裏お願いいたします! (2015年2月7日 15時) (レス) id: 43c50d498d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちびすけ。 | 作者ホームページ:http://id11.fm-p.jp/541/anotherside9/  
作成日時:2015年1月16日 23時

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