RMPG QUEEN (ページ8)

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〜夏輝side〜

なんだか今日はAの様子がおかしい。

ツアーも終盤だし疲れてんのかな。

なんでこんなにあいつのこと気にするのかって？

そんなの簡単。

俺は出会った時に一目惚れしちゃったから。

男の中で一人力強いダンスを踊るAに見惚れてしまった。

衝撃だった。

あの日からずっと片想い。あいつ鈍いし(笑)

まぁ、俺がそんな素振り見せてないんだけど。

でも、いつの間にかいつも目で追っている。

今日も本番の後半からAの動きがおかしい。

足を少し引きずってるな。

次の曲での着替えのためにみんな控室に戻る。

真っ先にトイレに向かうA。

その間に俺はトレーナーさんからテーピングを貰って控室で待っていた。

いつもなら仲間とわいわい喋ってから着替えるのに、案の定パーテーションに直行。

着替え終わるのを待ってパーテーションの中に入った。

驚いたかを見せたけど何もなかったように話すA。

でも、俺が足の話をすると大きな目をさらに大きくした。

俺には全てお見通しだつうの。

Aの足にテーピングをしながら、なんか静かなだなって。
もっと喋るかと思ってたんだけど。今日は本当に変だなこいつ。

固定し終わり顔を上げるとめっちゃビックリしてるし(笑)
めっちゃ見つめられてるから、顔に何かついているのかと思って

夏「顔になんかついてた？(笑)」って聞けば

『ついてない』って言うし。敬語だし(笑)

なぜかちょっと顔赤いし。
どうしちゃっんだ？

ただその赤い顔可愛い。

Aのこんな顔初めて見たかも。

他のやつに見せたくないな。

って、彼氏でもないのに何独占欲だしてんの俺。

そんなキャラでもないし。

今までもそんなことお思ったことなかったんだけどな。

それだけAのこと好きなんだな俺。

そんなことを自覚しながら眠りについた。