空狐 其の三 ページ21
in主
厨「そうかい、でも…向こうがそう思っとるかは別じゃけどな」
主「へ？」
変な声が漏れる。
おじいちゃんの方を向いても、彼は鍋に視線を向けたままで、こっちからじゃ顔が見えない。
厨「鈍感すぎるお前さんでもないだろう、いい加減、答えてやったらどうだ
源の祓い屋だけじゃなくて、他にも学校で良くしてくれている子達にも」
おじいちゃんが何を言っているのか分からなかった。
だって…
主「それは駄目だよ。」
そう、駄目だ。
主「私なんかと仲良くなったら駄目なんだよ。
…皆、酷い目に合っちゃうから」
厨「Aちゃん…もしかして、思い出しとるんか」
震えた声でおじいちゃんがこっちを見てくる。
目を見開いて、信じられないというように震えていた。
主「何が？」
対する私は何を思い出しているのか、心当たりがなかった。
いや、ないふりをした。
必死にバレないように
おじいちゃんは困ったように眉を八の字にした後、口を開いた。
厨「…君はもう少し、我慢せずに生きた方がいい、年寄りからの助言だ」
それだけ言うと、また、鍋を混ぜ始めた。
いや、我慢ってなんだ？
別に私は我慢しようなんて考えてない。
だって、これは当然の報いだから
不用心で無知な私の結果だから
・
・
輝「清瀬さん」
主「うわッ」
暫くすると厨に源くんが現れた。
心なしかゲッソリしている。
まぁ、空狐姐さんを相手にするとそうなるよね、源くんモテるし
源くんはこっちに寄ってきて、口を開く。
輝「何、あの怪異、全く話が通じない。
今まで遭遇した怪異の中でも群を抜いて、扱いずらい。
こっちが何か言おうとするたびに向こうが先手を取ってくる。」
源くんの愚痴を作業片手に聞いていく。
うん、すごいイライラしているの伝わってくる。
主「空狐姐さんの力は凄いからね、相手の考えてることなんでも読み取れるから
口論じゃ負け無しじゃなかったかな」
そういうと源くんはがっくりと肩を落とした。
輝「そういう事は言ってほしかった…」
主「っふふ」
その姿が源くんを相手しているときの蒼井くんみたいで思わず笑ってしまう。
源くんがじっとこっちを見つめてくる。
輝「笑わないでよ」
主「ふっはは」
輝「ねぇっ！」
いつもとは違って子供っぽいので更に笑ってしまう。
・
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minimum(プロフ) - ここで終わるの、気になりすぎます。とっても面白かったです！こんな夢中になるような作品に出会えて嬉しいです。ありがとうございます。続き、期待してても良いですか！？ (4月4日 20時) (
レス) @page33 id: 2677f851e2 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこって美味しいですよね - あばば…終わってしまった……しかも2年前だと？！？このコメが届いたら嬉しいのですがね…応援しております。まじで最高です🥹🥹🥹 (4月1日 23時) (レス) @page33 id: f91a4d9a84 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 夢小説だと思えないくらいの濃い話をありがとうございます！！輝くんと夢主さんが幸せになれますように！！ (2月26日 21時) (レス) @page33 id: f39889db93 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最新待ってます‼︎ (8月2日 8時) (レス) @page33 id: 8da118ebe3 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 終わり⁉︎終わりなんですか⁉︎そんな、、、続きが気になりすぎる、、、、 (2023年1月3日 17時) (レス) @page33 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2020年6月7日 16時
