見ざる聞かざる言わざる 其の四 ページ4
in主
茜「…いいんですか？」
輝「何が？」
もっけ達を振り切った蒼井くんが源くんから眼鏡を奪う。
茜「とぼけちゃって…
ちょっと前に七番様のこと消しに行ったくせに
八尋さんと七番様が関わるのは大目に見るんですね」
源くん、花子さんも消そうとしたのか…
輝「嫌だな、あれは牽制っていうんだよ。
弟の教育も兼ねてね」
白々しい言い訳だ。
輝「それに、あの子の事は守りようがないから」
茜「あー…」
眼鏡を掛けようとしていた蒼井くんの手が止まる。
茜「やっぱり知ってたんだ、八尋さんの寿命の事
食えない奴…」
それだけ言って、眼鏡を掛ける蒼井くん
輝「…蒼井、先輩には敬語」
黒い笑みを浮かべて、剣を刺して電流を流した源くん
茜「ぐわああああ」
蒼井くんの悲鳴が生徒会室に響いた。
・
in輝
輝「それにしても…」
清瀬さんの方を向く。
僕と蒼井のやり取りを何も考えずに見ているようだった。
近づいて顔を覗き込む。
主「あの…近いです」
少し顔を赤らめる彼女の反応に機嫌がよくなる。
多少は意識してもらえてるかな？
彼女が頸から下げているペンダントを手に取る。
輝「このペンダント、認識阻害くらいしか効果ないんだ…危ないよ？」
翡翠なんて高価なものを使っている割には、生まれつき見える彼女を守るには役不足の代物だ。
もう二つか三つ程、効果を足した方がいいだろう
輝「これ、暫く預けてもらえないかな？
僕がもっといい術を掛けてあげるよ？」
彼女の周りには自然と怪異が集まるわけではないけれど、怪異避けくらいは必須だろう
そう思って、様子を伺うと少し顔色が悪くなっていた。
輝「どうかした、具合悪い？」
尋ねると清瀬さんは首を横に振った。
主「ありがたい申し出ですけど、結構です。
これ以上のものを付けちゃうと…後が怖いので」
歪に笑った清瀬さんは僕の手にある翡翠を取ると明るい声で言った。
そのまま蒼井の方へ行くと手伝う事はないかと聞いている。
蒼井が生徒会新聞の添削を頼むと彼女は静かに仕事を始めた。
・
inNo
主「蒼井くん、源くんには絶対に言わないでね。」
あの人、勘が良いらしいからと言って困ったように笑うAに蒼井は言葉を詰まらせる。
少し考えた後に蒼井は「はい」とだけAに返した。
・
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minimum(プロフ) - ここで終わるの、気になりすぎます。とっても面白かったです！こんな夢中になるような作品に出会えて嬉しいです。ありがとうございます。続き、期待してても良いですか！？ (4月4日 20時) (
レス) @page33 id: 2677f851e2 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこって美味しいですよね - あばば…終わってしまった……しかも2年前だと？！？このコメが届いたら嬉しいのですがね…応援しております。まじで最高です🥹🥹🥹 (4月1日 23時) (レス) @page33 id: f91a4d9a84 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 夢小説だと思えないくらいの濃い話をありがとうございます！！輝くんと夢主さんが幸せになれますように！！ (2月26日 21時) (レス) @page33 id: f39889db93 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最新待ってます‼︎ (8月2日 8時) (レス) @page33 id: 8da118ebe3 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 終わり⁉︎終わりなんですか⁉︎そんな、、、続きが気になりすぎる、、、、 (2023年1月3日 17時) (レス) @page33 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2020年6月7日 16時
