お礼 其の四 ページ6
in主
輝「それで…君か」
源くんは花子さんの方を向く。
八尋さんや弟くんには見えない角度で
ヤコちゃんに向けていた冷徹な瞳で花子さんを見ていた。
こっちの方が思っていることが顔に出ている分、見ていて少し安心する。
輝「光。おいで、話がある」
それだけ言って、源くんは弟くんを連れて行ってしまった。
寧「そういえば、同じ苗字！！」
源くんが出て行って暫くすると、惚けていた八尋さんが叫んだ。
花主「「遅いよ」」
あ、花子さんと被った…
・
花「で、キヨセは何でここに？」
八尋さんから何で教えてくれなかったのか責められていると花子さんが助け舟を出してくれる。
主「三人にミサキ階段でお世話になったお礼を渡そうと思って」
そう言ってシフォンケーキを二人渡す。
源くんには後で渡そう。
最悪、お兄さんに頼る…いや、クラスの女子が騒ぐかもしれないから本人に渡そう…
私の作ったシフォンケーキを見て、二人は驚いていた。
花「コレ、ホントーにキヨセが作ったの？」
寧「凄い！私、こんなに綺麗に作れません！」
主「うん、そうだよ。
もっと早く渡す予定だったんだけど最近ドタバタしちゃって、ごめんね。」
謝ると花子さんの顔つきが少し真面目になった。
ふよふよとコッチに近づくと耳元で
花「事情は把握してる。二番の事を守ってくれてアリガト」
主「あ、いいえ。お気になさらず…」
耳元で囁かれて、声が上ずる。
思わず敬語になってしまった。
花子さんは音も無く離れるとゲッソリとした表情になった。
花「ただ、上級怪異を呼ぶなら事前に言ってほしかったな。
おかげで学校の怪異達が粗ぶって、鎮めるの大変だったんだから」
死んだ目で遠くを見つめる花子さん
何があったのか知らないけど、あんなの二度とごめんだと目が物語っている。
主「…申し訳ございません」
学園に勝手に入ってきたのは仙さんでも、コレは謝るしかなかった。
今後、よっぽどが無い限り、学園に入るのは辞めてと頼もう
その後、帰ってきた源くん(弟の方)にお礼のケーキを渡して、お弁当を一緒に食べて、教室に戻った。
ちなみに葉月くん達に貸した机は元に戻してくれていなかった。
・
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零(プロフ) - コメント失礼します。誤字？があったのでコメントさして頂きました。三人の時計守其の十四で最初の視点が茜君だと思うのですが、主になっていました。私の勘違いだったらごめんなさい。素敵な作品で面白いです。体調には気をつけて下さいね。コメントと長文失礼しました (2021年12月7日 22時) (
レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - コハクさん» はい…ありがとうございます…（達成感） (2020年4月28日 17時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - はぁ…もう最高です（唐突） (2020年4月28日 10時) (レス) id: a568214d85 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ねおさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと狐の関係性は書きながら「コレ、意味わかるかな？うまく伝わるかな？」と不安だったので無茶苦茶嬉しいです！！亀更新になりますが精一杯書きたいと思います！ (2020年4月20日 21時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 生徒会長と主人公が、からむ話を読みたいと思いこの作品に出会いました。 話の内容もわかりやすく、読んでいて楽しいです！ 一気読みしちゃいました笑 花子くんの話は内容を考えるのが難しいと思いますが、頑張ってください(^ ^) 続き楽しみにしてますね！ (2020年4月1日 12時) (レス) id: e1dfeb2e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2020年3月31日 17時
