七不思議一番 其の二 ページ23
in主
あー、後ろにあったけ
さっき見た分には大量の段ボールがあった気がする。
このまま倒れたら大惨事かなぁ、
そんなことを考えていると後ろに何か当たる感触がした。
段ボールじゃない、暖かい感触
輝「大丈夫？」
綺麗な顔が目の前に現れた。
私が背中から源くんを下敷きにしている形だ。
源くんが私の顔を覗き込んでくる。
主「大丈夫だけ…ど」
猛烈な既視感が私を襲う。
源くんの顔が誰かと重なる。
似たような事が…前に起こった…？
主「貴方は…誰…？」
輝「…え？」
茜「ひっ…！！！？」
蒼井くんのか細い悲鳴が耳に入る。
ハッとする。
起き上がり、蒼井くんの傍に行く。
主「蒼井くん、怪異なの…？」
蒼井くんの顔色が更に悪くなる。
茜「え？」
蒼井くんの眼鏡がずり落ちた。
・
輝「で、清瀬さんはどうして蒼井が怪異だと？」
あの後、眼鏡が取れた蒼井くんは暴れた。
いや、元々縛られていたので体をバサバサと揺さぶるくらいだったけど
でも縛ってなかったらと思うと本当に怖いくらい暴れてただろう。
源くんが落ち着かせてくれなかったら数珠の拘束すら破りそうで怖かった。
主「生きてます？」
源くんの横で震えている蒼井くんに声をかけると彼はビクリと肩を震わせた。
茜「…はい、大丈夫です」
顔も真っ青だし全然大丈夫そうじゃないです…
まぁ、眼鏡をかけた分、多少はマシになったのかな…？
主「蒼井くんが私に怯えたから…ですかね？」
源くんは訳の分からないといった風に首を傾げる。
主「私、色々と面倒な怪異が家にいるので気配が分かるんですかね？
下手に力を持ってる怪異にビビられる…と言うか、怖がられるので」
輝「なるほど」
すぐに信用してもらえた。
なんか意外…というか、拍子抜けだ。
主「でも、源くんは怪異の事、嫌いだよね、一緒の空間に怪異がいていいの？」
素直に疑問をぶつけてみる。
輝「あぁ、それは蒼井が怪異に騙されて人間なんだけど、半分怪異みたいなものなんだ」
主「へ〜、初めて聞いた」
それから蒼井くんが細かいことを教えてくれた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 528人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零(プロフ) - コメント失礼します。誤字？があったのでコメントさして頂きました。三人の時計守其の十四で最初の視点が茜君だと思うのですが、主になっていました。私の勘違いだったらごめんなさい。素敵な作品で面白いです。体調には気をつけて下さいね。コメントと長文失礼しました (2021年12月7日 22時) (
レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - コハクさん» はい…ありがとうございます…（達成感） (2020年4月28日 17時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - はぁ…もう最高です（唐突） (2020年4月28日 10時) (レス) id: a568214d85 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ねおさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと狐の関係性は書きながら「コレ、意味わかるかな？うまく伝わるかな？」と不安だったので無茶苦茶嬉しいです！！亀更新になりますが精一杯書きたいと思います！ (2020年4月20日 21時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 生徒会長と主人公が、からむ話を読みたいと思いこの作品に出会いました。 話の内容もわかりやすく、読んでいて楽しいです！ 一気読みしちゃいました笑 花子くんの話は内容を考えるのが難しいと思いますが、頑張ってください(^ ^) 続き楽しみにしてますね！ (2020年4月1日 12時) (レス) id: e1dfeb2e2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白 | 作成日時：2020年3月31日 17時
