ドーナツ 其の十 ページ16
in主
悩んでいると救世主はすぐに現れた。
輝「誰が料理苦手だって？
ウチの家事は全部お前がやってるくせに」
弟くんの頭に腕を置いた源くん
光「兄ちゃん！」
弟くんはハッとした。
輝「まぁ僕が手伝うとさっきみたいにグチャグチャになっちゃうからだけど」
気にせず話を続ける源くん
光「輝兄って生活力だけないよな…」
主「やっぱりそうなんだ」
蘇る先程の悪夢
目を離した一瞬であの大惨事だもんなぁ
輝「言っとくけど、料理以外はもう少しマシに出来るからね？」
そう言われても全く信用できない。
試しに弟くんの顔を見ると全然…と首を振っていた。
in輝
主「はいはい」
適当に返事をする清瀬さん
輝「全く信じてないね」
主「いやいや、信じてますよ。
弟くんがお家出て行ったら大変だねー」
輝「話聞いてない…」
そういう事じゃない…
主「というか、本当に家事全部してるの？
弟くん凄いね」
そう言って清瀬さんは光の頭を撫でる。
光は僕が撫でた時の様に嬉しそうに目を細めた。
輝「…ぁ」
二人に向かって手を伸ばす。
主「じゃあ、源くんは…」
光を撫でるのを止めた清瀬さんがこっちに振り替える。
僕は直ぐに伸ばした手を引っ込めた。
主「家事が大得意なお嫁さんを探さないといけないね」
そう言って、さっき預けたバインダーを渡してくる。
さぁ食べて片づけしちゃおう、そういって教室に入っていく清瀬さん。
僕は思わずその場にしゃがみ込んだ。
光「輝兄？」
なんでだ？
光の呼びかけにも答えられないくらい余裕がない。
心臓がどくどくうるさい
頭の中を占拠するのはさっきの清瀬さん
顔が
声が
頭の中を占拠する。
光や姫みたいな向日葵のような裏表のない笑顔でも…
八尋さんみたいな小さな花がほころぶような笑顔でも…
普段見ている怪異達の不気味な笑顔でも…
鏡で見る自分の隙の無い作った笑顔でもない
一緒にいると安心する、ほっと落ち着くような笑顔
少しのいたずら心と僕に対する恐怖すら入り混じった不思議な表情
笑顔じゃない笑顔…
その
・
モチベ〜モチベが無いよ〜やる気が湧いてこないの〜♪
あ、輝兄顔真っ赤です。by作者
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零(プロフ) - コメント失礼します。誤字？があったのでコメントさして頂きました。三人の時計守其の十四で最初の視点が茜君だと思うのですが、主になっていました。私の勘違いだったらごめんなさい。素敵な作品で面白いです。体調には気をつけて下さいね。コメントと長文失礼しました (2021年12月7日 22時) (
レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - コハクさん» はい…ありがとうございます…（達成感） (2020年4月28日 17時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - はぁ…もう最高です（唐突） (2020年4月28日 10時) (レス) id: a568214d85 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ねおさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと狐の関係性は書きながら「コレ、意味わかるかな？うまく伝わるかな？」と不安だったので無茶苦茶嬉しいです！！亀更新になりますが精一杯書きたいと思います！ (2020年4月20日 21時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 生徒会長と主人公が、からむ話を読みたいと思いこの作品に出会いました。 話の内容もわかりやすく、読んでいて楽しいです！ 一気読みしちゃいました笑 花子くんの話は内容を考えるのが難しいと思いますが、頑張ってください(^ ^) 続き楽しみにしてますね！ (2020年4月1日 12時) (レス) id: e1dfeb2e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2020年3月31日 17時
