ドーナツ 其の五 ページ11
in主
茜「あ、会長！！こんなところに！！」
入口の方から声が飛んできた。
目を向けると眼鏡をかけた少年がいた。
確か、副会長の蒼井くんだっけ、
茜「源先輩！！生徒会ほったらかして何やってるんですか！
目を通さないといけない書類、溜まってるですからね！」
蒼井くんはズンズンと教室の中に入ってきた。
光「輝兄…」
主「源くん…」
仕事そっちのけでこっちに来たのか…
私と弟くんのそんな眼差しを受けた源くんは静かにエプロンを脱いだ。
輝「また見に来るからね。」
それだけ言って、蒼井くんの襟を後ろから掴むとそのままズルズル引きづって教室を出て行ってしまった。
主「取り敢えず、そろそろ部活も終わるだろうし、八尋さん迎えに行ってくれる？
片づけは進めとくからさ、」
呆気に取られている弟くんに指示を出して、作業を始めた。
・
光「いや〜先輩が料理上手でマジ助かったッス！
さっきまで兄ちゃんとやってたんすけど、オレ、料理苦手で、
ちょっと失敗しちまって、」
源くんの作った毒と格闘しながら片づけを進めていると、源くんが八尋さんを連れて帰ってきた。
主「おかえり」
光「あ、はい」
八尋さんは調理台の惨事に絶句。
顔を青くした後、無言でせっせと片づけを始めた。
暫く、片づけをしていると八尋さんが話しかけてきた。
寧「あの、清瀬先輩がいるのにどうしてこんなに…」
源くんに配慮しているのか若干小声だ。
主「あ〜…」
源くんは多分、八尋さんの憧れを壊したくないから自分が失敗したって嘘をついたんだろうなぁ…
どう言い訳するか悩んでいると助け舟が出された。
光「先輩もさっき来てもらったんス！！」
主「そうそう、源くんが八尋さんを呼びに行くちょっと前！
その時はもうこんな感じだったから、片づけを優先してやろうと思って！」
源くんに話を合わせる。
主「じゃあ私、洗い物を片づけをちゃうね。
二人は作るの進めて置いて、」
そう言って私は調理器具を持って別の調理台に移動した。
・
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零(プロフ) - コメント失礼します。誤字？があったのでコメントさして頂きました。三人の時計守其の十四で最初の視点が茜君だと思うのですが、主になっていました。私の勘違いだったらごめんなさい。素敵な作品で面白いです。体調には気をつけて下さいね。コメントと長文失礼しました (2021年12月7日 22時) (
レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - コハクさん» はい…ありがとうございます…（達成感） (2020年4月28日 17時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - はぁ…もう最高です（唐突） (2020年4月28日 10時) (レス) id: a568214d85 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ねおさん» ありがとうございます！夢主ちゃんと狐の関係性は書きながら「コレ、意味わかるかな？うまく伝わるかな？」と不安だったので無茶苦茶嬉しいです！！亀更新になりますが精一杯書きたいと思います！ (2020年4月20日 21時) (レス) id: a10d3b18e2 (このIDを非表示/違反報告)
ねお - 生徒会長と主人公が、からむ話を読みたいと思いこの作品に出会いました。 話の内容もわかりやすく、読んでいて楽しいです！ 一気読みしちゃいました笑 花子くんの話は内容を考えるのが難しいと思いますが、頑張ってください(^ ^) 続き楽しみにしてますね！ (2020年4月1日 12時) (レス) id: e1dfeb2e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2020年3月31日 17時
