隣の人は、猫被り君でした。《キヨ。》 (ページ8)

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番外編 ( キヨ side ) ページ8

キヨ side
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これは、キヨが Aの隣の席になった理由。

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授業も終わり、俺の席には速攻にあいつらが来た。

あいつらとはレトさんとフジ、ヒラ、こーすけの事である。

こいつらとは知り合ってから随分立つ。

今では何でも打ち解けられる友達で。因みに俺が猫被ってるのも知ってる。

レ「キヨ君、今度の日曜日キヨ君の家でゲームしようって言う話をしたんや ! せやから、今度の日曜キヨ君家行くからね ! 」

おい、行く前提なのかよ。

レトさん。拒否権ねぇのかよ。

まぁ、いつもの事だけど。俺ははいはい。と返事をする。こいつらが俺の家に来てゲームするのもよくある事。

だけど、高校生になって俺達も部活が忙しく中々遊ぶ事が出来なかった。

そのせいか少し寂しかったりも .. する。

こいつらの前ではぜってー言わねぇけど。

『 ... よし .. ! 』

そう言えば、あの黒板の前にいる奴いつも黒板消してるよな。

働き者って言うか .. 何と言うか。

だけど、あいつ黒板消す以外にも仕事してるよな。

俺は知ってる。放課後残ってクラスの事をやっていたり。教室の花に水をやっていたり。

クラスの為に色々頑張っているあいつが俺には分かっていた。

本来はやるべき事じゃねぇのにさ。お前が。

お人好しすぎんだよ .. 俺はいつの間にかあいつの事が気になっていた。好きとかじゃなくて。関心 .. っていうかそんな感じ。

フ「おい、キヨ？大丈夫か？」

キ「あ、わり。考え事してたわ。」

こ「しっかりしろよな～ ! キヨ、遊ぶ日忘れんなよ～ ! 」

キ「はいはい。分かってますよ～」

レ「キヨ君、可愛くあらへんなぁ .. そういうところは全く変わりまへんもんな。」

キ「うるせ～うるせ～」

ヒ「猫被ってるのもね～」

キ「ラーヒー黙れ ‼ 」

俺は、いつの日かあいつと関わりたい。そう思うようになった。

何でか知らねぇけどな。

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俺はついに、Aと隣の席になる事が出来た。

若干緊張するわ～。

取り敢えず自己紹介はしたし大丈夫だよな。

もしかしたら、あいつなら俺が猫被っていても受け入れてくれるかもしれない。

そんな気がした。

あいつら以外にも受け入れてくれる奴。

お前なら俺を受け入れてくれるか ..？