隣の人は、猫被り君でした。《キヨ。》 (ページ7)

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episode5 。ページ7

キ「そんな顔で言われても .. ねぇ .. ？」

彼はそう言うと、私の髪をサラッと撫でる。

なんでそんなに私をドキドキさせるの。

キヨ君にこんな事されてドキドキしない子なんているわけない。

私の心臓はさっきよりも激しく鳴る。口から心臓が出そうなくらい。

『そ、そんな事よりキヨ君 .. ! 帰った方がい、良いと思う .. ! 』

私は、もう心臓が限界を超えた。

このままじゃ本当に気絶しそう ..

そう思い話題を変えることにした。

そう言えば、キヨ君は部活サボる～とか言ってたし。

私の相手するより帰った方が良いのに。

キ「俺は、お前のプリントを留めるのを手伝ってやるからサボったの。こんな量終わるわけないし。」

やっぱり、偽のキヨ君も本物のキヨ君も優しいのは変わらなかった。

彼は立ち上がり私の机のプリントを確認する。

そしてボソッとうわ .. 多すぎだろ。なんて声も聞こえた。

自分の椅子を私の机のところに置いて向かい合うようにキヨ君は座った。

キ「あ、ホッチキス一個しかねぇじゃん。」

『私、もう一個 .. あるよ .. ! 』

私は自分のホッチキスを彼に渡す。

そして、少し彼と私の指が触れるのが分かる。

彼の手はほんの少し冷たかった。

キ「ん。」

彼は、私から貰ったホッチキスを受け取るとプリントを留めていった。

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『失礼しました。』キ「失礼しました。」

やっと、プリント留めるのを終わった ..

『 ... あのキヨ君 .. 』

キ「 .. ん。何」

『 ... ありがと。』

キ「 .. ん。」

キヨ君は、私の手伝いをする為に部活をサボってくれたのだからお礼は当然言わないと。

私は、お礼を言うと彼は無愛想な返事をする。

彼の表情を見ようとするとそっぽ向いていたが少し耳が赤くなっていた。

寒さのせい .. かな .. ？