隣の人は、猫被り君でした。《キヨ。》 (ページ17)

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episode9 。ページ17

暫くキヨ君は、抱き締めてた手を離して少し頬を赤らめていた。

キ「 ... ごめん。」

キヨ君は、申し訳なさそうに謝る。そんな頬を赤らめられると私も恥ずかしいんだけど ..

『あの .. キヨ君 .. もしかして泣いて .. る ? 』

キヨ君は、謝った後背を向けてもう一度鼻をすすっていた。私はやっぱりさっきの事辛かったのかも .. なんて思いながら聞く。

キ「な、泣いてねぇよ。別に。」

私は、怪しいなと思い彼の近くに来て顔を確認する。そしたら見るな .. ‼ と言い彼は顔を隠すが一瞬泣いてるのが見えてしまった。

『あの .. 無理して私と関わらなくても .. 良いよさっき言ってくれたのは私にk .. キ「使ってない。これは .. Aが俺を受け入れてくれたから .. 嬉しくて泣いたんだ。』

キヨ君は私が言いかけるとすぐに否定をした。受け入れて .. くれたってなんだろ。

キ「俺、正直猫被りだしこんな性格悪いから。そんなの受け入れてくれるとは思ってなかったんだ。それなのにお前は今の俺の方が良いって言ってくれて嬉しかったんだ。お前とあいつらだけだよ。そう言ってくれたの。」

あいつら .. レト君達のことか。私はキヨ君が性格悪いと思わない。寧ろ性格良いと思う .. キヨ君は自分の優しさに気付いてないんだ ..

『いや、違うよ。キヨ君は優しいし私の事考えてくれてる。だから、違う。キヨ君は良い人だよ。』

私は、キヨ君の頬についてる涙を拭いてにこりと笑う。

キ「 ... 本当ずりぃよ。お前 .. 」

ずるい .. ? キヨ君はそう言うとありがととポツリと呟く。ずるいって .. 何がだろう。