隣の人は、猫被り君でした。《キヨ。》 (ページ15)

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良き理解者達。( 番外編 ) ページ15

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レトルト side

レ「行ってもうたなぁ .. 」

俺は只々キヨ君と Aちゃんが教室から出て行くのを眺めてた。

こ「でも、キヨがあんなに女子と一緒にいたいと思うって初めてだよな～」

フ「うんうん。キヨもしかしたらあの子の事好きなのかもねぇ。」

そう言えばそうだ。キヨ君はいつも女の子に興味なかった。例え可愛い子に告白されても振っていたのだ。俺らはそれを聞けば只々勿体あらへんなぁと言っていた。

ヒ「でもあの子さキヨが猫被ってるの知ってるの？」

そこなんだよなぁ .. でも、Aちゃんなら .. キヨ君が猫を被っていても ..

レ「 Aちゃんなら受け入れてくれると思うてる。俺の勘がそう言っとるから間違いあらへん。」

フ「勘 ⁉ でもまぁ、確かに Aちゃんは気にしなさそうかもなぁ .. 」

ヒ「それもそうだね ! 」

こ「そうだな ! 」

___ キヨ君。

あんさんが良く無理して笑ってるの俺らは知っとる。

キヨ君は周りから嫌われたくなくてつい猫を被ってしまうんやもんな。

俺らは長くいるから何でも分かるんやで。
キヨ君 .. 俺らはキヨ君の恋をただ祈るしかあらへん。

大丈夫や。キヨ君。あの子なら受け入れてくれたる。キヨ君が恋した人やで ?

そんな風に思いながら俺は、窓に映る空を見た。

そろそろあんたも幸せになった方がええんちゃう？何て思ったお昼頃。