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清川さんに貰ったメモを見ながら買ったパソコンは、本当に使い勝手が良くてサクサク動く。それをリナに伝えると「どれだけ古い機種使ってたの」と笑われてしまった。
そんなリナを彼氏とのクリスマスデートに見送り、私は今日も今日とてコンビニに居る。店内ではクリスマスソングが流れており、店の奥には予約客のチキンとケーキが山程並べられていて、店内だけでもクリスマス気分を味わうには十分だった。
隣のレジに立つ山本が、不満そうな顔をして「なんすかコレ」と自分の頭の上のサンタ帽を指さした。
「クリスマスだから、被ってって店長が」
「これで売上が伸びるんですか？ただの辱めなんすけど」
「そんな噛み付かないでよ」
私の頭の上に乗ったサンタ帽を見て、山本は「佐藤さんは恥ずかしくないんすかそれ」と心底嫌そうな顔で言う。去年は恥ずかしかったけれど、今年はもうそういうものだと受け入れてしまったと告げると、「慣れって怖いっすね」とこの日初めての笑顔を覗かせる。
お喋りできたのも束の間、またチキンやケーキの受け取りのお客様が次から次に雪崩込んできた。
「いらっしゃいませ」
「お姉さんそれ、帽子、可愛いっすね」
「お前ナンパかよ」
家族連れやカップルの多かったお客様の波の中に、不意に現れた大学生の男子の集団。見るからにチャラついた感じ。1人が私に声をかけたのを皮切りに、次々に冷やかしのように声をかけてくる。
「お姉さんクリスマスなのにバイトとか偉〜」
「彼氏居ないの？てか、何歳？俺らと同じ位だよね」
「俺等も男だけでクリスマス祝うんすよ、クリぼっち仲間っすね」
「あの、商品を出して頂いても良いですか」
私の一言に、どっと下品に笑い出す。こういうのは、相手をするだけ時間の無駄で、軽く受け流していれば大抵面白くなさそうに帰って行くのがセオリーだ。
大量に買い込まれたお酒類をレジに通している間も、ずっとしつこく話しかけられる。
「お姉さん何時にシフト終わるの」
「俺ら今からカラオケ行くんだけど、後からでも合流しない？」
「お姉さんもクリスマスの思い出がバイトだけじゃ寂しいっしょ」
何も答えずレジを通していると、1人がビニールカーテンを超えて、私の肩を掴んだ。
思いの外強いその力に思わず顔を上げてしまい、その人と目が合う。上手く言葉が返せない。
「あの」
彼等の後ろから飛んできた声。清川さんが、「……急いでるんで、早くして貰えますか」と言った。
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parumu(プロフ) - かえる。さん» はじめまして！ありがとうございます(；＿；)♡これからも宜しくお願いします〜！！ (2022年8月28日 21時) (
レス) @page38 id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませてもらっています！応援してます！ (2022年8月28日 21時) (レス) id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - いぬU・x・Uさん» はじめまして！そんなふうに言っていただけて嬉しいです(；；)まだ何も起きていない平和なお話なのですが、楽しく読んでいただけると嬉しいです！ぼちぼち頑張ります〜！ (2022年8月28日 21時) (レス) id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
いぬU・x・U(プロフ) - 初コメ失礼します…！とっても素敵なお話をありがとうございます！！これからも主さんのペースで更新応援しております〜！！ (2022年8月27日 13時) (レス) @page37 id: b1951e364b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - リーフィア推しの【タクト】さん» そうなのです、読んでいただきありがとうございます🥰 (2022年5月24日 20時) (レス) @page29 id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：parumu | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/parumu_u_62
作成日時：2022年4月23日 16時
