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「お疲れ様です」
「お疲れ〜佐藤さん、今山本1人だから急いで着替えて出たってくれる？」
「あ、はい」
今日も今日とてバイト。挨拶をして入れば、店長が電卓を打ちながら私に声をかける。山本1人で大丈夫なのか？急いで着替える。
レジの方に向かっていると、大きな声が聞こえてきたのでぎょっとする。
「マルメラっつってんだろ！」
「あの、番号でお願い致します」
「テメェコンビニバイトでマルメラも分からんの？バイト辞めろや！」
「申し訳ありません、……分かりかねますので番号をお願いします」
典型的なやつだ。強面のおじさんにぎゃんぎゃん詰められて目を白黒させている山本に、私は慌ててレジに出る。
私は山本に「裏で品出ししてきて」と小声で言って、「マルボロメンソールライトでお間違えないですか？」とレジを代わった。
「おん。早くしてもらえる」
「お時間お取りして申し訳ありません」
イライラしたように頷くお客様に急いで煙草を用意する。「600円になります」と言うと、ぐしゃぐしゃの1000円札を渡された。
「いつもと違う種類ですね、変えられたんですか？」
「え？」
「いえ、いつもブラックメンソールですよね」
「……ちょっとね、気分で」
少しだけ表情が和らいだ。後から色々因縁つけられても困るから、出来るだけ機嫌よく帰って欲しい。私は「そうなんですね」と笑いながら400円をトレイに置いた。
「お姉ちゃん煙草吸うの？」
「いえ、吸ったことないです」
「マルメラ美味いから吸ってみな今度」
「そうなんですね〜」
吸わねーよと思いながら頷くと、おじさんは表情を戻して去っていった。ふぅと息を吐くと、ずっと影から見ていたらしい山本が「先輩……」と私の肩を掴んだ。半泣きだ。
「すいません、俺、タバコ全然わかんなくて……」
「そりゃ分かんないよ、山本悪くないから、大丈夫だから」
まだお客様もいるので、ぽんぽんと背中を撫でて笑うと「今日は裏やる？私レジやろうか」と続けた。こくこく頷く山本に「OK」と笑った。
「いや、私もバイト始めたての時あの人に因縁つけられてるから」
「……そうなんすか」
「うん。だから悔しくて覚えたの」
「……俺も覚えます」
「無理しなくていいよ」
山本を裏側に送り出すと、私は改めて息をつく。日常茶飯事だけど、普通に毎回精神削られるよな。私も始めたては半泣きだったもん。
「いらっしゃいませ」
「……こんばんは」
「あ」
清川さんだ。
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parumu(プロフ) - かえる。さん» はじめまして！ありがとうございます(；＿；)♡これからも宜しくお願いします〜！！ (2022年8月28日 21時) (
レス) @page38 id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませてもらっています！応援してます！ (2022年8月28日 21時) (レス) id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - いぬU・x・Uさん» はじめまして！そんなふうに言っていただけて嬉しいです(；；)まだ何も起きていない平和なお話なのですが、楽しく読んでいただけると嬉しいです！ぼちぼち頑張ります〜！ (2022年8月28日 21時) (レス) id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
いぬU・x・U(プロフ) - 初コメ失礼します…！とっても素敵なお話をありがとうございます！！これからも主さんのペースで更新応援しております〜！！ (2022年8月27日 13時) (レス) @page37 id: b1951e364b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - リーフィア推しの【タクト】さん» そうなのです、読んでいただきありがとうございます🥰 (2022年5月24日 20時) (レス) @page29 id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：parumu | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/parumu_u_62
作成日時：2022年4月23日 16時
