イザナギとイザナミ ページ8
非公開にしたままUp忘れてました。
申し訳ございません!!!
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フロンティッドに就職して数週間が経った。
「業績も好調ですし、社長の目に狂いは無かったようですねっ!」
人事部に配属された僕は、神族になった事で得た能力を活かして、会社の成長をサポートしていた。
才能の音を聞くことが出来る不思議な力。
これを使って的確に人員を配置する事で、作業効率が上がったらしい。
ユーフラテスさんとは最近よく遊びにいっていて、ユラさん、サキさんと呼びあう仲になった。
今日も人員不足の解消や作業の効率化について、ユラさんと話し合っていると
「雫さん、お昼ご飯一緒に行きませんか?」
いつも通り、どこからともなくネヴィが現れる。
その手には、近所のラーメン屋の割引クーポンが握られていた。
「弁当持参してそうな顔して、ジャンクフードとか油もの大好きよね、あんた…。」
その上甘味も好きなんて味覚がデブなのよ、とクーポンを見たユラさんが顔をしかめる。
「美味しい物を食べられないなんて、損していると思いますよ、ユーフラテスさん。」
それにネヴィがあっかんべーをしながら応じるところまでがいつもの光景だ。
ネヴィと昼ごはんを食べて会社に戻ると、ユラさんが待ち伏せていた。
「ユラさん、どうしたんですか?」
「サキさん!…とピンク頭…あんたまだいたの。あっ、実は新たな選ばれし魂の候補がいるんですけど…。」
そう言うとユラさんは持っていたファイルを開いて、書類を渡してくれる。
そこにはその人の転生先の記録や適性などが書かれていた。しかし、
「こんなに適正値が高いのに、なんで今…?」
何千年も昔から、神族は神界で暮らしていたと聞いたことがある。清らかな魂の勧誘のだって、何百年も前から始まった事業だと聞いたのにこれはおかしい。
一体なぜ?と僕が考え込んでいると
「普通は適正値が高ければ、その分魂は汚れにくいことは話しましたよね。」
沈んだ声で、ネヴィがぽつりと話し始める。
魂によって、汚れを受け止める器には差があり、大きいもの、小さいもの、歪なものや欠けたもの…その形はそれぞれで、汚れを落とす方法も、またそれぞれ違っている。
その中でも魂が対になっているものは特徴的で、お互いでなければ汚れを落とせない。
それが汚れと浄化の仕組み。
「じゃあ…彼は対になる魂に出会えなかったって事…ですか?」
続く
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作者名:酔風 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/lovernish-now/
作成日時:2021年5月30日 21時