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「説明してもらえますでしょうか…?」
「なんや、キヨ君。A姫には話してなかったんか」
「まーな。言ったらめっちゃビックリしそうだし」
何が起きたのか分からない私を置き去りに、二人は話を進めていく。
「だ、だから説明してって!」
「はいはい。」
キヨは私に向き直って、ちゃんと順を追って話してくれた。
「俺、お前がヒジキにいるときに、一回ハレラグーンに来たの、誰か言ってたろ?」
「あぁ…フジが教えてくれた気がする」
「そのときに、俺もう決めてたんだよね。
お前と一緒にヒジキ出て国作るって。
それの相談を外交ついでにレトさんにしてたんだよ」
「いきなりでビックリしたで。自分の婚約者の名前いきなり出されて…
分からんくてごっちゃになってん」
「それはごめんて。知らなかったし」
「え、じゃあ私が小さい頃一緒に遊んでた子だって、分かってたの?」
しかもそれを黙ってたの!?!?
「まぁ…予想はしてた。まさか本当にそうだとは思わなかったけどな」
そう言ってキヨは苦笑いをした。
「とにかく、俺はキヨ君とA姫の建国の補助者や。
色々と手助けするで。キヨ君にはお世話になってるしなぁ」
「お世話になりすぎだろ」
「いやただ兵士の強化しかしてもらってへんで」
レトさんのリズミカルなツッコミに思わず吹いた←
「ところでレトルト様のその訛り…」
「レトさんって呼んでぇや。気になる?
これはラグーン家の独特の方言でなぁ。
皆使わんくて驚いたわ」
「ラグーン家しか使わねえもん当たり前だろ」
「……せやな……」
自分の墓穴を見事にツッコまれたレトさんは、小声になった。可哀想。
「まぁ、しばらくはこの国にいぃや。
部屋も服も食事も全部こっちが用意したる。
その代わり、農産業の手伝いして、ちゃんと稼ぎぃや」
「金好きだな」
「当たり前やろ。俺の国や」
名言か迷言かよく分からない台詞を吐きながら、レトさんは王室を出た。
.
.
.
「……見ぃつけた」
「見つけるのはやいなぁ××は…」
「当然っしょ♪憎たらしい人達の顔なんて嫌でも覚えてるって…♪」
「そんなもんなの?じゃ、いこっか」
「うん♪はぁ…どんな風に罰しよっかなぁ…♪」
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清香-きよか-(プロフ) - simezi2♯ミッフィー。さん» キャーーーーありがとう有名めじちゃん!!!!!! (2016年9月22日 17時) (レス) id: 84c3aa1eff (このIDを非表示/違反報告)
simezi2♯ミッフィー。(プロフ) - 続編おめでとうううう!!!!!!!!!!!更新頑張れよお!!!!!!!!!!!!!1 (2016年9月22日 17時) (レス) id: 99e2b92fd1 (このIDを非表示/違反報告)
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