I want to protect the My Country.[ヒ.ジ.キ] (ページ6)

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six. ページ6

「…………A！」

「ふぁっ！？！？」

耳元で大声を出され、飛び起きると何かに額がぶつかった。

「いたっ！？！？」

「うがっ！！！」

「何か」は、キヨだった。

キヨも私と同様に、額を抑えて顔のパーツを中心によせる。

「な、なにすんだこの石頭…」

「失礼な！！そっちがいきなり大声出すから！」

「それよりも、着いたぞ。」

額をさすりながら、荷台から降りて、外の風景を眺める。

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ディフェルから遥か遠く、行くことのないと思っていた秘境の国、ハレラグーン。

そういえば、私ここの王子と結婚するハズだったんだっけ…

あのあとどうなったんだろうな…

あの日遥々ディフェルに来てくれたのに、申し訳ないことをしたな…

「お前、ここの王子の元婚約者なんだから、偽名使えよ。行くぞ。」

重たい商品を持って、キヨは町へ降りていく。

私は使いなれたマントを羽織り、商品を抱えてキヨについていった。

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賑やかな町。笑い声の絶えない住宅街。

この国自体が「幸せ」を主張しているかのように、全てが笑顔で埋め尽くされている。

ディフェルは、経済は安定してたけど、決して裕福ではなかった。

こんな笑顔ができたのも、一部の人だけだったのだ。

私はそれを変えたかった。

この国は、それが出来てる。皆が幸せなんだ。

ちょっと、いや、凄く羨ましい。

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王宮の前に来た。

キヨは、門の前の兵士に、商人の資格書と紹介状を見せ、国王の面会を交渉した。

「A、紹介状はちゃんと持ってるよな？」

「あ、うん。」

前の国の国王に書いてもらった、紹介状。

これを見せれば、商売許可が貰えるハズなんだ。

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紹介状をぎゅっと握りしめて、王宮へ足を踏み入れた。