I want to protect the My Country.[ヒ.ジ.キ] (ページ46)

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fourty six. ページ46

「……どうやって入ってきたんや？」

レトさんは妖しく笑う。

「二階のバルコニーから。このお城小さいし、ボロいから穴がたくさん。」

「まぁ、俺が滅ぼした国の城やからな」

「………ハレラグーンの土地は、元々この城の持ち主のものだったんだろ？」

そう聞くと、レトさんは高く笑い出した。

「あっはははは！！馬鹿やない？キヨ君。
それはちゃうで。ここは元々俺の家系の土地。
俺が父親殺して全部組み替えただけや」

「…！お前………！！」

「いつからそんななめた口きくようになったんやろな？

……まぁどっちにしろ、俺の許嫁奪ったのはキヨ君やろ？

あれで俺の計画は上手くいくハズだったのに…キヨ君がブチ壊したんや。

恨みは相当深いで？分かってるん？」

……！やっぱり、レトさんはAを狙って…

レトさんの座っている王座のそばの大きい鳥籠を見る。

中には、希望の瞳で俺を見つめるAがいる。

不安にさせてごめんな。

今、助けるから。

フジとヒラには、とあるお願いをして、この城に俺だけで来た。

でも相手も、『独り』しかいない。

剣を抜いて、レトさんに刃先を向ける。

「………かかってこいや」

レトさんが静かにそう言ったのを合図に、俺はレトさんに向かって一直線で走り出す。

レトさんは何も持ってない。

どうせ何か隠し持ってるんだろう。

すると、レトさんはマントの下から何かを出して、それを俺に向けた。

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＿＿＿＿＿ﾊﾞｷｭﾝｯｯｯ!!!!!

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俺の頬から、少量の血が流れ出す。

「…飛び道具は持っとるで」

レトさんは、銃を構えて、得意気な顔を浮かべた。

銃弾のかすった頬を触って、指についた血を舐める。

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「上等。」

俺は剣を力強く持ち、レトさんにめがけて振った。

それはマントを切り裂いて、レトさんの左腕をかすった。

レトさんが俺の右側によろめいた。

「……キヨ君。隙、ありすぎやな」

その瞬間、銃弾が俺の右腕に突き刺さる。

「…っ！？が、あぁ……！！！」

俺は右腕を抑えて膝をついた。

体勢を立て直したレトさんは、俺の頭に銃を構える。

「キヨ！！！」

「ほぉら、可愛いヒロインの前で無惨に死ぬ前に、何か思い残すことは？」

俺は痛みで歪んだ顔をあげた。

レトさんの目は、死んでいた。

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「＿＿＿＿＿ホント、俺はお前が大嫌いや」