I want to protect the My Country.[ヒ.ジ.キ] (ページ33)

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thirty three. ページ33

◆訂正◆
気付いてない方もいらっしゃったかと思いますが、
前回更新した内容の題名間違ってました。
正しくは、「thirty two.」です。訂正いたしました。

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それから、ホルマリン漬けの物体やら、串刺しの何やらと、色々な研究成果(?)らしきものを調査してみたが、

人間の細胞成分は一切検出されなかった。

「ないな…P-Pはシロか？」

「でも…そうしたらなんでレトさんは私達に紹介する必要があったの？
P-Pさんは、居候だって言ってたのに。」

やっぱり、そこが引っ掛かる。

どうして私達とP-Pさんを対面させる必要があったのか…

やはりそれは、「レトさんとP-Pさんが裏で繋がっているから」としか思えない。

きっとわざと見せたのだ。自分達の関係を。

「……P-Pが入ってった奥…行ってみるか」

息を呑んで、私はゆっくりと頷いた。

キヨが、ドアノブに手をかけて、扉を開けていく………

……………。

………………？

向こうの部屋からは、何も物音がしない。

P-Pさんが、入っていったハズなのに。

「…A、見てみろ」

キヨは、さらに向こう、部屋の奥を指差した。

また向こうにも、扉が見える。

「P-Pさんは、ずっと奥に行ったのね…」

どうやらこの部屋は電気を消したようで、
キヨは、部屋に入ってすぐ、近くにあったスイッチを押した。

.

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言葉も出ないような絶景だった。

決して褒めてはいない。絶望的な意味で絶景だった。

キヨの持っている成分調査機も、人間の細胞成分に、多量に反応している。

目盛りが振り切れてしまいそう。

「なん、だこれ……」

「このにおい……人の体が腐ったにおいがする…」

でも、あたりには人間らしいシルエットは一つも見当たらない。

そこにあるのは、異様な色をした塊が、水の入った太い管に保管されているだけ。

.

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まるで、『展示』のように。