I want to protect the My Country.[ヒ.ジ.キ] (ページ22)

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twenty two. ページ22

「だりぃ…」

「明日商人歓迎パーティ」だと言ってたくせに、訳のわからないゲームに徹夜で付き合わされた。

あの国王……頭空っぽかよ。

「今日パーティだよな…うっわもっとだりぃ……」

「帰りたい」

「どこにだよ」

キヨが先にベッドから降りて着替えを始める。

「キャッ！」

目の前で突然上着を脱いで着替え始めたキヨに、思わず顔をふさいでしまう。

「何を今更恥ずかしがってんだよ…混浴しただろうが…」

「ちょっと見ただけよ！！混浴はしてない！！！！」

混浴を全力で否定して、私も準備されたドレスに手をかける。

何もなきゃいいけど…。

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「皆さんようこそパーティへ！」

ステージからのレトさんの司会進行が始まる。

このパーティのメインである私とキヨは、ステージ裏で待機させられている。

騒がしく聞こえたゲスト達の声が、静まった。

「おほん。えー、お集まりいただいた皆さんに、ご紹介しましょう！
この度このハレラグーンに来てくださった、
商人の騎夜様と、樹慈悲様です！」

レトさんがこっちを振り返って、「出て」と目で合図を送る。

キヨが先にゲスト達の前に姿を現すと、拍手がワッとなった。

私も後を追いかけるようにそそくさ出ていくと、今度は「おお！」という感嘆？の声。

………なんだねこの差は。

「ハレラグーン国王、招かれた皆様。この度は、このような会を催していただき、感謝が尽きません。」

キヨからマイクを受け取って、会場に向かって微笑む。

「私、この国に来て良かったと思っていますわ。心優しい方も多く、このようなパーティを開いてくれるだなんて…
本当にありがとうございます。」

にこっとうすっぺらい笑みを向けると、また拍手が起こった。

こういうの疲れるなぁ…。

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招かれた貴婦人や大富豪とも仲良くなり始めた最中、レトさんとつわはすさんが来た。

「馴染んだもんやなぁ。はやいわ」

「お二人は、コミュニケーションの塊か何かでしょうか？」

「褒めても何も出ないぞっ♪」

「おいAやめろ金出すな」

つわはすさんも、出会った頃より、笑顔が柔らかくなっている。

そうなると、この国に来て良かったなぁと少しばかり思う。

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*

「……みぃつけたっ♪」