I want to protect the My Country.[ヒ.ジ.キ] (ページ16)

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sixteen. ページ16

*Kiyo side*

こりゃまずいな～…

レトさんがまさか黒とは……

今まで騙されてた俺がわりぃんだもんな。油断してた。

Aまで巻き込んじまうのはちと悔しいな……。

申し訳なさがつのる。

それと同時に、レトさんへの感情がフツフツと込み上がってくるような感じがした。

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＿＿＿＿＿許せない

愛する人までもを標的にされ、挙げ句の果てには、命まで狙わねかねない。

そんなことを企んでるにもかかわらず、
何もないような態度をとるレトさんに、無償に腹が立った。

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＿＿＿＿＿殺してやりたい……！！！

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気付くと、俺は手にとてつもない力が入っていた。

持っていた銀のバングルが、真っ二つに割れる。

「キ、キヨ……？」

「わりぃ。気分悪くなったわ。バルコニーに出てくる。」

Aを心配させてはいけない。

そう思った俺は、部屋を出た。

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それが、自分が気付けなかった落とし穴だとも知らずに＿＿＿＿＿

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「はぁ…。」

夜風に当たって、遠くの星空を眺めた。

何も考えずに、ただボーッと。

気持ちが落ち着くまで、部屋には戻らないつもりでいた。

しかし今は暦では冬。当然夜風なんて2度くらいの寒風。

寒いに決まっているだろう。

すぐにくしゃみをして、鳥肌がたった。

「さっぶいじゃねぇか……」

帰ろうかと、夜空に背を向けたその時。

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「＿＿＿＿＿やぁ犯罪者キヨ。」

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背後から、耳障りな声が聞こえた。