I want to protect the My Country.[ヒ.ジ.キ] (ページ14)

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fourteen. ページ14

焦りながらキヨはつわはすさんに問いかけた。

「…レトさんが危ないってことか…？」

「………はい。私は騎士なので、政治に関しては何も話されませんが、
最近、軍事命令が兵器的である、ということだけは確信しています。」

目を背けて、そう言った。

「兵器的、って…？」

「火炎放射機や、酸性雨製造機、核兵器などの製造の命令しか来ないのです。
渡される武器も、剣から火力の高い銃に変わり…
私のように、国王直属の騎士には、電流銃などの武器を渡されるのです。

前はこんなじゃなかった………アイツのせいで変わってしまった。」

つわはすさんは語尾を濁らせた。

私はそれを聞き逃さず。

「アイツ？」

「……いえ、なんでもありません。」

私はつわはすさんに違和感を覚えた。

絶好に何かを隠している。

…でも、あまり信用がならないのだ。

あの陽気なレトさんが、そんな人だなんて…

自分の目でそれを確認しない限り、確信できる方法はないのだろう。

じゃあつわはすさんは、見たのだろうか？

だから、こんなにも必死に、私達に逃げろと言っているのか？

「…なんでつわはすさんは、それを知っても逃げなかったの？」

そう言うと、つわはすさんは微笑んだ。

「………逃げられない」

「え？」

「この国は普段外交なんてしない。唯一ヒジキ王国とディフェル共和国だけ許してただけ。
元々、異国文化を認めない国で。

だから、外国への移動は一切認められません。

そして、国民は生まれた時に、ハレラグーンの者の証の、赤牡丹の花の透明判子が、腕に押されてるんです。

いくらこの国から出ても、外国への入国の時、その透明判子を発見され、
結局戻され処罰を受ける…。

辛辣な国です。

本当に、国王そっくりだ。」

経験があったのか、または知り合いがそういう目に遭ったのか。

まるで身近にあったことのように話すつわはすさん。

あまりにも縛り過ぎてて、言葉を失う。

ハレラグーンは、上っ面が良いだけの束縛国だった。

「そして、ここに一ヶ月以上滞在していると、透明判子が自動的に腕に押されます。

つまり、国民になって、国外に行けない。
そうして国民を縛り上げ、閉じ込めていくんです。」

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結局その日は城に帰った。

つわはすさんとレトさんは、普通に和気あいあいと話していた。

お互い仮面を被っているのかもしれない。

「…なぁ、A。」

小声でキヨが話しかけてきた。

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「……この国のこと、調べてみよう。」